カフェで注文する時、カタカナの名称ばかり並んでいて混乱することはないでしょうか。「マキアート」「コン・レーチェ」「フラットホワイト」……などと、場合によってはもはや何語なのか解らない時も。
そんな時に少しでもお助けになればと、これからアレンジコーヒーを中心にお話しさせていただきます。
エスプレッソのシングルとダブル
エスプレッソの「シングル」と「ダブル(ドッピオ)」は量の違いを指しています。ダブルは単純にシングルの二倍の量です。
シングルを注文する際は、注意していただきたい点があります。それはシングルの量が30mlと少ないことです。そのため、カフェでゆっくり過ごそうという方は、シングルではなくダブルで注文することをオススメします。
コーヒー×ミルク
カフェ・ラテ
カフェ・ラテは「エスプレッソד滑らかな”泡のミルク」。
イタリア語由来の名前です。エスプレッソにミルクを加えたもので、多くのカフェではフォームドミルク(泡立った牛乳)を乗せています。印象としてはカフェ・オレより少し苦めな味わいのあるイメージです。
カフェ・ラテ
カフェ・オレ
カフェ・オレは「普通のコーヒー×ミルク」です。
こちらはフランス語由来の言葉。コレという定義はありませんが、ドリップなどのコーヒーにミルクを加えたものを指すことが多いです。ミルクのまろやかさがほっとした感覚にさせてくれるので、人気があり割とメジャーなメニューとなっています。
カプチーノ
カプチーノは端的に言うと「エスプレッソדモコモコの”泡のミルク」です。
モコモコの泡立った牛乳(フォームドミルク)を加えたもので、カフェ・ラテより泡の比率が高いのが特徴です。本場イタリアでは昼以降は飲まないとか。
カプチーノ
マキアート
マキアートは「エスプレッソ×少量のミルク」。
エスプレッソに少量のフォームドミルクを加えたものです。こちらはイタリアで昼以降も飲まれるらしいです。カプチーノほどミルク感はなく、マキアートは“エスプレッソにミルクフォームでシミをつけた”程度の割合です。ちなみに発音としては「カップッチーノ」に近い読み方です。
マキアート
フラットホワイト
聞き馴染みのないフラットホワイトは「エスプレッソ×泡の少ないミルク」です。
オーストラリア発祥で、エスプレッソに暖かいミルクを直接注いだものです。牛乳の泡が少ないので、クレマ(コーヒーの泡)を楽しむことが出来ます。飲み口としては“濃いカフェ・オレ”といったところでしょうか。
フラットホワイト
コーヒー×ホイップクリーム
ウィンナーコーヒー
ウィンナーコーヒーは「ドリップコーヒー×ホイップクリーム」。
音楽の都ウィーンが由来で、その名も都市の名前から引用されています。ドリップコーヒーにホイップクリームを乗せたものです。オーストリアではアインシュペンナーと呼ばれています。ちなみに、勘違いされがちなのが“ホイップは甘くない”という点。ウィンナーコーヒーは無糖のホイップと加糖のコーヒーの組み合わせが一般的です。
ウィンナーコーヒー
コン・パンナ
ウィンナーコーヒーとよく似たコン・パンナは「エスプレッソ×ホイップクリーム」です。
エスプレッソにホイップクリームを乗せたもので、スイーツ感覚で楽しむことが出来ます。“ウィンナーコーヒーのエスプレッソver.”という表現が一番近いです。
コン・パンナ
コーヒー×チョコレート
カフェ・モカ
女性に人気のカフェ・モカは「エスプレッソ×チョコレートシロップ」。
多くの方がご存知かもしれませんが、カフェ・モカはエスプレッソにチョコレートシロップを加えたコーヒーです。コーヒー豆のモカをイメージして作られたとか。チョコレートシロップとミルクの代わりにココアを使うこともあるそうです。
カフェ・モカ
モカ・ジャバ
モカ・ジャバは「ドリップコーヒー×チョコレートシロップ」です。
こちらはエスプレッソではなく、ドリップコーヒーにチョコレートシロップを加えたもの。カフェ・モカに比べると知名度は低いですが、こちらもそのまろやかさから女性の口に合うかもしれませんね。
マロッキーノ
マロッキーノは「エスプレッソ×溶かしたチョコレート」です。
このコーヒーはチョコレートシロップを使うカフェ・モカとは違い、本物のチョコレートを使っています。そのためカフェ・モカより濃厚で、至福の一杯を楽しむことが出来ます。
アメリカンとアメリカーノ
アメリカン
アメリカンは「浅煎りコーヒー」です。
浅煎りの豆を用いてドリップした、爽やかな味のコーヒーで、店によってはドリップコーヒーをお湯で割る場合もあります。
アメリカーノ
アメリカーノは「薄めたエスプレッソ」です。
アメリカンと間違えやすいアメリカーノは、エスプレッソのお湯割りのことを言います。エスプレッソの濃さが胃に重いと感じる方に良いかもしれません。
覚えておきたい!様々なアレンジコーヒー
シェカラート
エスプレッソを「シェーク」して急冷するからシェカラートです。夏場にオススメの冷えたエスプレッソです。
コン・レーチェ
スペイン語が由来。基本的にはカフェ・ラテと同じと考えると良いでしょう。ただしカフェによっては濃いドリップコーヒーを使う所もあります。
アフォガート
アイスクリームにエスプレッソをかけた、飲み物というよりデザートに近い一品。食べ終えた後のエスプレッソと混ざった溶けたアイスクリームも絶品です。
迷う!カフェのややこしいメニューの違い まとめ
近年はカジュアルなお店から正統派の喫茶店、本格的なイタリアン・バルに至るまで、多様なカフェが多く存在しています。そしてカフェの数だけメニューのバリエーションも日々増えていってます。
多く存在するメニューを「ややこしい」と思うのではなく、「多様なバリエーション」と思って楽しんでみてはいかがでしょうか?
違いを知り、楽しむことで、いつも飲むコーヒーも面白く感じられるようになります。