「Kurasu Kyoto」は京都を代表するコーヒーロースターです。実店舗だけではなく、通販にも力を入れているKurasu Kyoto。通販では、コーヒー以外に抽出器具や、お茶まで購入できます。
この記事では、Kurasu Kyotoのコーヒー定期便を実際に注文して、届いたものやコーヒーの感想をご紹介します。コーヒーのサブスクが世の中にたくさんある中で、Kurasu Kyotoのコーヒー定期便にしかない魅力も解説していきます。
「Kurasu Kyoto」とは
Kurasu Kyotoのホームページによると、ブランドのはじまりはオンラインショップだったと言います。
2013年、代表取締役員の大槻洋三さんは、奥さんの転勤の関係でオーストラリアのシドニーに移り住むことに。そこで日本製の家庭用品や、日本のライフスタイルを紹介するお店「Kurasu」を立ち上げたのです。これがKurasu Kyotoのはじまりです。
それから日本のコーヒー抽出器具を取り扱い、日本のコーヒー文化や技術を世界へ発信するブランドへと進化していったそうです。2015年にはコーヒー定期便をスタートし、2016年に実店舗を京都にオープンしました。
現在は、オンラインショップだけではなく、実店舗を国内外に持つコーヒーロースターです。
Kurasuの店舗一覧
第1店舗はJR京都駅から徒歩5分のところにある「Kurasu 京都stand」です。
京都standに訪れたことがありますが、8.5坪というコンパクトなつくりだからこそ、バリスタとの距離が近いのが特徴に感じました。会話を楽しめたり、コーヒー抽出を近くで見られたりと、居心地のよいコーヒーショップでした。
<Kurasu 京都stand>
住所: 〒600-8235 京都府京都市下京区東油小路町552
京都にあるもう1つの店舗「京都 Ebisugawa店」。こちらの店舗には、壁一面にコーヒー器具が並んでおり、日本製の器具に触れられるショールームカフェになっています。
<京都 Ebisugawa店>
住所: 〒604-0815 京都府京都市中京区山中町551
京都の西陣で焙煎や、焼き菓子製造の拠点として構えているのが「Nishijin Roastery」です。こちらは不定期オープンとなっていますが、店先の自動販売機でいつでもKurasu Kyotoのコーヒーや抽出器具を購入できます。
<Nishijin Roastery>
住所: 〒602-0091 京都府京都市上京区大宮通寺之内上る3丁目筋違橋町537-7
Kurasuの海外1店舗目なのが「Kurasu シンガポール」です。2017年にオープンしたこちらの店舗では、京都のKurasuで焙煎されたコーヒー豆や、Kurasuのパートナーロースターのコーヒー豆に加えて、シンガポールで焙煎されたコーヒー豆を使ったコーヒーが提供されています。
<Kurasu シンガポール>
住所: 261 Waterloo Street #01-24 (8,479.55 mi), Singapore 180261
2019年にタイのバンコクにオープンした「Kurasu バンコク」は、Kurasuの海外2店舗目です。この店舗では、バンコクで焙煎されたコーヒー豆をエスプレッソに使用しています。また、ドリップコーヒーは京都で焙煎されたコーヒー豆で提供し、使い分けているそうです。
<Kurasu バンコク>
住所: Bambini Villa, 18 Soi Athakravi1, Khwaeng Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110
Kurasuのサブスクとは
Kurasuの原点ともいえるコーヒー定期便。Kurasuのコーヒーを飲んだことがない方は、まずは定期便から試すのがおすすめです!
Kurasuの定期便には①パートナーロースタープラン ②Kurasu焙煎プランの2つのプランがあります。
パートナーロースタープランでは、日本全国のスペシャルティコーヒーロースターのコーヒーが届きます。今までに知らなかった新しいロースターとの出会いがあるところが、このプランのメリットです。
一方、Kurasu焙煎プランではその名のとおり、Kurasuが焙煎したコーヒーが届きます。旬のコーヒーやヘッドロースターが厳選した、マイクロロットのコーヒーを飲めます。Kurasuのコーヒーへのこだわりを知ったり、より個性豊かなコーヒーを飲めるのが、このプランのメリットです。
次で、実際に「Kurasu焙煎プラン」の定期便を飲んでみた感想をご紹介します。
Kurasuのコーヒー定期便を実際に飲んでみた!
今回注文したのはKurasuで焙煎されたコーヒーを、2種類楽しめる「Kurasu焙煎プラン」です。
他のロースターのコーヒー定期便も試したことがありますが、Kurasuのコーヒーの定期便は、特にコーヒーへの深いこだわりを感じました。コーヒーの紹介カードが同封されていて、届いたコーヒーの風味の特徴だけではなく、農園のストーリーまで書かれているのです。
また、ロースターの人間味あふれるコメントが、まるで友人にコーヒーをすすめているかのような文体で、とても親近感がわきます。これが、Kurasuのコーヒー定期便にしかない魅力だと感じました。
コーヒー2種類
今回注文したのは「Kurasu焙煎プラン」の200gです。同プランなら500gと1kgも選べます。100gのコーヒー豆が2袋入っているので、その日の気分に合わせて、別の種類を飲めるところがお気に入りのポイントです。
今回届いたコーヒーは以下の2種類です。
- ケニア ケグワ AB
- グアテマラ フランシスコ・ペレス
どちらも浅煎りで、とても爽やかな風味のコーヒーでした。
ケニアのコーヒーは、クリアな後味が印象的。
オレンジのような豊かな酸味の風味が特徴的で、かといって酸っぱい漢字ではなく飲みやすいコーヒーでした。豆の紹介カードには書かれていませんでしたが、個人的にはトマトジュースのような甘さを感じました。
もう1つのグアテマラのコーヒーは、アプリコットやカシスのような香りが印象的。
紹介カードには「ケニアかと思うくらいジューシーで—」とありました。確かにこのコーヒーは、グアテマラのココアのような舌触りや甘みのある香り、というよりはケニアのようにジューシーな柑橘系の香りが特徴的でした。
このグアテマラのコーヒーとケニアのコーヒーの、飲み比べを楽しんで欲しいというKurasuの意図を感じました。実際に2種類を飲み比べると、このコーヒーの豊かな酸味に驚かされました。届くコーヒーを自分で選べないからこそ、新たなコーヒーと出会えるのは、定期便のメリットですね。
コーヒーの紹介シート
他のコーヒー定期便とはひと味違うと感動したのが、コーヒーの紹介シートです。
風味の特徴が書かれているだけではなく、ロースターのコーヒーへのコメントや、抽出時間や挽き具合が細かく書かれた推奨レシピまでついているのです。これなら、1番おいしくコーヒーを飲めるし、ロースターの狙いに近いコーヒーを自宅で入れられるのが、コーヒー愛飲者としては嬉しいポイントです。
Kurasu Kyotoのサブスクで新たなコーヒーと出会おう
Kurasu Kyotoのコーヒー定期便は、何が届くかわからないからこそ、新たなコーヒーと出会える魅力のあるサービスでした。
Kurasuが焙煎したコーヒーで冒険したい方は「Kurasu焙煎プラン」を。全国のさまざまなロースターのコーヒーを試したい方は「パートナーロースタープラン」で新たなコーヒーとの出会いを楽しんでください。2つのプランを合わせて楽しめる、400gのプランもあるのでそちらもおすすめです。
Kurasu Kyoto
京都から世界へ、コーヒーカルチャーの発信を。