みなさんはコーヒー農園をご覧になったことがありますか?コーヒーが育つ環境や、コーヒー豆がどのようにして育っていくのか。また、日本でコーヒー栽培はできるのか、見ていきましょう。
コーヒーの栽培条件とは
コーヒーは、赤道をはさんだ北緯25度のエリアに広がる「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で生産・輸出されています。
コーヒーの栽培には、肥えた水はけのよい土壌と、年間を通じて平均した気温・降水量が必要です。適度な日陰や冷気などもかかせません。その中でも「霜」は絶対に禁物とされています。この条件をすべて満たす地域がコーヒーベルトのエリアであり、コーヒーを収穫することができる環境です。
コーヒーチェリーの実りが収穫のタイミング
コーヒーの木が順調に育つと、ジャスミンのような香りの美しい白い花がたくさん咲きます。その白い花が咲いた後に、花の数だけ実をつけます。その年の収穫量を花の数から推測することができると言われています。
はじめはオリーブのような鮮やかな緑色だった実が、だんだん赤く熟していきます。コーヒーの実がきれいな赤色になったら、収穫の時期を迎えます。この赤い実が、コーヒーチェリーと呼ばれる果実です。
日本におけるコーヒー栽培
日本はコーヒーベルトのエリア外ですが、温度や水やりなどの日照条件が整えば、コーヒーの木を育てることができます。
ただしさすがに、どこでも育つというわけではなく、沖縄や東京の小笠原諸島、鹿児島の南端などの南国的なエリアが主なところです。
上手に育てれば花が咲き、実をつけ収穫することも可能です。自宅でコーヒーの木を栽培するのであれば、事前にしっかりとコーヒーの木について調べておく必要があります。
また、あまり市場には出回っていませんが、日本でもコーヒーは生産されています。栽培されている状態を国内で見たいのであれば、足を運んでみるのもいいかもしれませんね。
現在は近年の台風の影響などで、飲めない農園も出てきているのが現状です。(沖縄・名護など)
植物園などであれば、関東でもコーヒーノキを見ること自体は可能です。
沖縄県:ヒロ・コーヒーファーム
オープンから20年。沖縄では有名な名護にあるコーヒー農園です。国産のコーヒーを飲むことができるので、コーヒー好きなら一度は足を運んでおきたいスポットです。2015年現在は、台風の影響によりブラジル産コーヒーを提供しています。ソーセージをコーヒーでボイルする、ユニークなフードメニューも味わえます。
ヒロ・コーヒーファーム レビュー
https://coffeemecca.jp/coffeeshop/2491
東京都:野瀬農園
小笠原コーヒーとも呼ばれています。
小笠原諸島で、マンゴー・パッションフルーツ・コーヒーなどのフルーツを栽培している農園です。コーヒー農園と言うより、コーヒーを部分的にやっている農園というところです。試行錯誤の末、コーヒーの木が育つようになり生産量も順調に伸びているようです。こちらのコーヒーは全て手摘みで収穫されています。
また、こちらの農園ではコーヒー豆の通信販売も行っています。パーチメント豆・生豆・焙煎豆・コーヒーチェリーの4種類の状態でコーヒー豆を販売しています。(季節により販売していないものもあります)
HP:https://www.facebook.com/nosesizennouen
日本でコーヒーの木を入手するには
条件にあった場所でないと育たないコーヒーですが、日本でもホームセンターなどで購入することができます。常緑樹なので、観葉植物として販売されているものもあるようです。
日本でコーヒーは栽培できるのか?まとめ
日本国内であっても、条件をしっかりと整え丁寧に手を加えることで、コーヒーの木を栽培することは可能のようです。とはいえ、コーヒーベルトに属さない日本で栽培するには、やはり厳しいものがあるのも事実。実際にコーヒー農園に足を運び、どのようにコーヒーの木を栽培しているのかを、実際に調べるところから始めてみるのもいいかもしれません。