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【沖縄・コーヒー農園】ヒロ・コーヒーファーム レポート

【沖縄・コーヒー農園】ヒロ・コーヒーファーム レポート

コーヒー農園とコーヒーノキについて

コーヒー好きとして、コーヒーのメディアを運営する者として、コーヒー豆を生産する目的で生育させている「コーヒーノキ」を見たことがないのはいかがなものか、と思い日本で数える程しかない沖縄のコーヒー農園に行ってきました。

そもそも日本では気候的にコーヒー作れないものだと思っていました。コーヒーベルト(赤道周りの緯度25度の地域)でしかコーヒーは生育出来ないということで、沖縄は入らないだろうと。

コーヒーベルト

(地図見て大体このあたりという図で、厳密ものではないです)

coffee-belt

沖縄でコーヒーを栽培していることを知った2週間後には、「日本でコーヒー農園が見れる!」と興奮して、沖縄・名護まで行ってきてしまいました。

コーヒーノキとコーヒーチェリー

コーヒー豆がどうやって出来ているか、元々どういう植物なのか、などはご存じでしょうか?

イメージが湧くようように、まず先に実物を見せましょう。

これがコーヒーノキです。

coffee-noki

これがコーヒー豆が入った果実(コーヒーチェリー)です。

coffee-cherry

まるでフルーツのようですね。そうなんです、コーヒーはフルーツなのです。フルーツの種の部分をお米のように脱穀して、それを干して焼いた豆を煎じて飲んでいる、というのが私たちが飲んでいるコーヒーの実態です。

そのコーヒーノキを生育しつつ、カフェも併設している沖縄・名護のコーヒー農園、「ヒロ・コーヒーファーム(HIRO Coffee farm)」の方に今回行ってきましたので、ご紹介いたします。

ヒロ・コーヒーファームの紹介

沖縄・那覇空港に着いてバスを走らせ2時間で名護市役所、そこから更に車で1時間弱で沖縄のイメージと似付かわしくないヒロ・コーヒーファームの看板が見えてきます。

沖縄_移動

東京から含めると約6時間近くの移動時間を経て、ヒロ・コーヒーファームの看板の横を通り、敷地内に入ると、

hiro-coffeefarm-shop

やはり沖縄のイメージに似付かわしくない派手な小屋がありました。

一旦台風で吹き飛んだことがあるとのことですが、立て直す前からこのデザイン・このコンセプトのようです。

hiro-coffeefarm-guidesign

お店向かって右手側には、いかにもこっちのコーヒーノキを見てくださいという看板から、コーヒーノキらしきものがはみ出ています。

hiro-coffeefarm-coffeenoki-all

近寄ってみます

hiro-coffeefarm-coffeenoki1

緑色の中に赤いもの見えるような…
hiro-coffeefarm-coffeenoki2

ありました!コーヒーチェリー!

coffee-cherry

こっちにも!

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全体的には青かったです。シーズンがいつなのかとかは詳しく聞かなかったので時期的な問題かもしれないのですが、そもそも台風の被害で、沖縄県産のコーヒー豆を売れる程収穫出来ていなく、カフェの方で提供もしていないそうです。コーヒーファームでも沖縄県産コーヒー豆から淹れたコーヒーを飲むことは出来ませんでした。

ここのスタンスなのかは分かりませんが、観賞エリアとしてのコーヒーノキと農園としてのコーヒーノキのエリアは分かれていました。

聞いた話だとコーヒーを生育するのはやはり難しく、時間がかかることで、一から始めると4年5年かかってやっと飲める分の収穫が出来るとのことです。

日本・沖縄だと特にいつ来るか分からない台風を気にしながら育てる、というのはとても難しいことなのだろうな、ということを強く感じました。

しかし貴重であるということはビジネスチャンスでもあるということなので、沖縄の今までコーヒー農園を営んでいなかった方達がコーヒーの木を生育しようという動きが出てきているようです。

小屋の中はカフェになっており、沖縄県産コーヒーに似たブレンドや自家製のコーヒープリン・ホットドッグなどを提供していました。

hiro-coffeefarm-counter

自分はミディアムローストとコーヒープリンの方を注文してみました。

hiro-coffeefarm-beans

ミディアムローストは酸味・フルーティ系とのことだったので、エチオピアイルガチェフェとかケニア嗅ぐユニとかそっちの方のイメージしていたのですが、今まで飲んできたそれらとは異なる香ばしいこんがりとした感じのフルーティさでした。

hiro-coffeefarm-coffee

豆自体はブラジルのものだったのですが、普段飲んでいる味とは結構違うものでした。コーヒープリンもコーヒーのお供に丁度良い甘さで、カフェとしても満足感が高かったです。

店内はなかなかの謎な空間を演出していました。

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コーヒー農園に来る機会を頂けたのは、結構たまたまだったんですが、見る機会があれば是非とも見たいと思っていたので、コーヒーについての生の体験・知識を増やす良い機会でした。

コーヒーのメディアをやる以上、なるべくコーヒーについて関わっている人達やコーヒーというものについて生の体験をして、コーヒーに対して少しでも深く考えていく機会を持っていくことがメディアのクオリティ向上に繋がると思い、今回は実際にコーヒー農園に行ってみました。

今回行ったヒロ・コーヒーファームは普通に行く分には東京からも那覇からもかなり遠くて、コーヒー生産者の声が聞きたい、というようなコーヒーマニアな方向けなんじゃないかと思いました。コーヒーノキやコーヒーチェリーが単純に見たい!という方は植物園などでも見ることが出来るようです。

筑波実験植物園:http://goo.gl/Ku995h

沖縄県産珈琲 名護珈琲

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また、沖縄県産のコーヒーを諦めて、沖縄を去ろうとした沖縄の空港で、「名護珈琲」という沖縄県産のレギュラーコーヒーが売られていました。

一応こちらは購入して飲んでみましたのでそちらもレポートします。価格は100g、1,000円と結構な高級品です。

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原材料にも「生豆生産国名:日本」という表記があるので、おそらく沖縄県産の珈琲かと思います。

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ペーパードリップで淹れてみました。味はレギュラーコーヒーだからなーと思って飲んだら、かなり香ばしく、濃いめ・コクがあり、酸味が薄く、美味しい豆を使ったイタリアン・フレンチローストのブレンドという印象でした。普通に美味しかったです。

確かにパッケージからしてかなり香りが強く、未開封でカバンの中に入れておいたら、カバンの中がコーヒーの香りが充満するくらい新鮮で香りが強かったです。

味だけを見るとかなり好みでした、苦い・濃いが好きな人は結構好きかと思います。オススメか?と言われると、素直に東京でイタリアン・フレンチローストのブレンドを買う方が値段相応に美味しいと思います。お土産価格です。

ヒロ・コーヒーファーム 店舗情報

店名: ヒロ コーヒーファーム (HIRO COFFEE FARM)

住所: 沖縄県国頭郡東村高江85-25

移動時間: 名護市内から車で1時間程度

営業時間: 11:00~18:00

定休日: 火曜日、水曜日

wifi: なし

電源: なし

喫煙: 店内禁煙

ヒロ・コーヒーファーム 地図

About the Author

isay53

coffeemecca代表・開発者です。コーヒーが好きで、1日に何杯もインスタントコーヒーを飲んでいる中で、こんな飲むんならコーヒーの味や種類を色々楽しまないと勿体ない、と思いコーヒーにハマりました。単純にコーヒーを飲料としてではなく、趣味・文化として楽しむきっかけを持ってもらえるきっかけをこのメディアで作れたらいいなと思っています。