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コーヒーの歴史22【栽培史⑤ブルーマウンテンの起源】

コーヒーの歴史22【栽培史⑤ブルーマウンテンの起源】

コーヒーの歴史を追っていく当コラム。今回は、ラテンアメリカ、中央アメリカに普及したコーヒー栽培に関してみていきましょう。その中で、日本人にも馴染みの深い“ブルーマウンテン”の発祥や起源についても触れていきます。コーヒー原産国の多いこの地域ではどのような歴史があるのでしょうか。

ラテンアメリカに広まったコーヒー栽培

ラテンアメリカでのコーヒー栽培は、フランス領マルティニーク島から持ち込まれたコーヒーノキから始まったと言われています。キューバ、ハイチ、コスタリカ、スリナムなど各地に広まっていきました。

その中でもハイチは、18世紀の後半に入るまでコーヒーの巨大生産地として名を知られるまでになりましたが、アフリカ人奴隷による“ハイチ革命”によって奴隷が開放され、19世紀にはコーヒーの生産が激減しています。

ジャマイカに移植されたコーヒーノキ

1728年、当時ジャマイカの総督だったニコラス卿という人物が、マルティニーク島からコーヒーノキを持ち込み、キングストンの丘陵地帯に植えたのがジャマイカでのコーヒーの起源とされています。

その後、当時ジャマイカを植民地として支配していたイギリスがプランテーションを行いました。ジャマイカの土壌と気候がコーヒー栽培に非常に適していた事もあってか、コーヒー産業はジャマイカ国内に瞬く間に広まっていったそうです。

山岳地帯で生まれたブルーマウンテン

コーヒー豆_生豆_アメリカ

そんな中、日本でも馴染み深い“ブルーマウンテン”が生まれました。ブルーマウンテンは、「青い山で生育したコーヒー」という理由からその名前がつけられましたが、山が本当に青いのではなく、コーヒーノキの影響で“青く見える”のです。

山の上のコーヒーノキが“揮発性テルペン”という化学物質を発生させ、太陽光線が屈折するため人間の目には青く見えるそうです。

決められたエリアでの生産

“ブルーマウンテンエリア”と呼ばれる場所は、ブルーマウンテン山脈の標高800m〜1200mにあります。このエリアで栽培されるコーヒーは、他のエリアとはまるで価値が違うとされています。1953年、ジャマイカ政府が法律によって正確な線引きがなされ、“ブルーマウンテンエリア”以外で生産されたコーヒーにブルーマウンテンという名前を使ってはいけないと定められたのです。

ジャマイカコーヒーの多くは日本に輸出されていますが、その比率は90%以上だと言われています。ブルーマウンテンも、日本ではかなりポピュラーな銘柄ですが、海外ではそこまでメジャーなものではないそうです。

コーヒーノキが見せる青き山「ブルーマウンテン」

日本ではメジャーなジャマイカ産コーヒー「ブルーマウンテン」の起源に関して紹介してきました。山を青く見せるほどの光景を作り出す、ブルーマウンテン。一度、実際に目にしてみたいものですね。

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coffeemecca編集部

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