コーヒーをもっと趣味に

ジャマイカコーヒーの特徴

ジャマイカコーヒーの特徴

ジャマイカコーヒーという名前はあまり知られていない名前だと思います。ジャマイカコーヒーは一般的に、ブルーマウンテンコーヒーという名で知られています。おいしいコーヒーの代名詞として有名ですね。

ジャマイカは1494年にコロンブスが見つけた、カリブ海に浮かぶ兵庫県よりも少し大きい島国です。

ジャマイカコーヒーの味の特徴

繊細な味で香りが高いのが特徴です。そのため、香りが弱い他の豆とブレンドされることが多い品種です。際だつ甘味と調和の取れた酸味が特徴です。後味にまろやかな甘味の残ります。

コーヒーの王様と呼ばれ、麻袋ではなく樽詰めで輸出されます。

ブルーマウンテンの樽の話

ブルーマウンテンはコーヒーの中でも、唯一樽詰めで輸出されます。18世紀中頃からイギリスの植民地時代に、イギリスからの小麦粉などの空いた樽をリサイクルし、ラム酒やコーヒーなどを入れて出荷したのが始まりとされています。

ブルーマウンテンの樽の木材は、アメリカの温帯林のもので匂いがありません。木が内外の湿気を吸収・放出するため内部の変化を与えず、輸送時に発生する急激な温度の変化を緩和します。これが樽に詰めることのメリットです。

手間やコストが掛かりますが、最高級コーヒーの品質を保持するために、樽は重要な役割を果たしています。

ジャマイカコーヒーの栽培状況

コーヒー農園はブルーマウンテンの急峻な斜面にあります。急峻な斜面は水はけが良く、コーヒーの木の成長に適しています。

島のブルーマウンテン山脈の標高800m~1200mの限られた地域で栽培されています。

急斜面での栽培や収穫はすべて手作業で行われます。高い品質を維持するため、完熟した赤い実だけを1粒ずつ手で摘み取ります。

生産量が限られる希少価値が高いコーヒーとされる理由はここにあります。

ブルーマウンテンの産地の特徴

国土の80%が山地になっており、その最高峰が標高2256mのブルーマウンテンです。全体的に亜熱帯海洋性気候となり、日光と雨や濃霧、昼夜の温度差が特徴です。

土壌や日中寒暖差、雨量、栽培高度が良質のコーヒーの栽培条件ですが、この栽培環境はその条件が見事に整っています。

NO.1の品質検査

最低3人の国家資格を持つ検査官によって6項目の味覚鑑定が行われ、合格したものが認められます。その検査でNo.1の称号が得られるのは僅か3割程度です。

6項目の味覚鑑定内容

  • 香り
  • 酸味
  • 炒りあがり
  • コク
  • 後味
  • 雑実・異味

「ブルーマウンテン」世界一のコーヒー裏話

日本に初めて入荷されたのは昭和12年頃で、当時はとても高額な取引でした。取引量はほんの僅かな量でした。コストがかかるため高い価格で売るべく考えたキャッチフレーズが”英国王室御用達”でした。

ジャマイカは当時イギリス領という政治的背景もあり、当然ジャマイカコーヒーもイギリス王室が飲んでいると勝手に想像しました。そしてこの宣伝文句がヒットし、人気が爆発したようです。

About the Author

coffeemecca編集部

Coffeemecca編集部です。Coffeemecca編集部はコーヒーをもっと趣味に、コーヒーをもっと好きになってもらう記事やコンテンツを鋭意制作中です!