メキシコはブラジル、コロンビアに次ぐラテン・アメリカ第3のコーヒー生産国です。ラテン・アメリカの最北端に位置し、北はアメリカ合衆国、南はグアテマラ、東はカリブ海、西は太平洋に面しています。
1795年スペイン植民地時代に、スペイン人が移植したのがメキシココーヒーの始まりと言われています。コーヒーの産地はグアテマラに近い南部地方に集まっています。
メキシココーヒーの品種と生産地と銘柄
主にアラビカ種、ロブスタ種、ティピカ種が生産されています。
- グアテマラ国境付近のチアパス州のタパチュラ
- オアハカ州のオアハカ
- プエブラ州のプエブラ
- 東部のベラクルス州のハラパ など
- ベラクルス州のコアテペック(世界のコーヒーの中で最高級品のひとつとされています。)
メキシココーヒー産地の特徴
コーヒーの生産は南部に集中しています。気候は高温多湿ですが、高原地帯は温帯に近い気候になっています。
メキシコ メルセデスの特徴
メキシコでも優良なコーヒー産地として有名なオアハカ州プルマ地方で生産されています。プルマ地方は太平洋に面した険しい山岳地区にある「メルセデス農園」で栽培されています。この農園で赤い実だけを丁寧に摘み分け、100%天日乾燥で仕上げられます。生産量が限られており、生産量のほとんどはドイツに輸出されています。
品種はティピカ種の一種であるプルマヒダルゴと呼ばれる品種が主に栽培されています。コーヒーの城王と呼ばれ、柔らかな酸味と甘みがバランスよく調和し、芳醇な香りが特徴です。
「メルセデス」はスペイン語で「神の恵み」という意味があります。「愛情をこめ、品質にこだわった銘柄を作りたい」という願いを込めて命名され、作られています。
コアペテックの特徴
ダークチョコレートのようなフレーバーがあり、程よい苦みがあります。滑らかなコクと酸味のバランスが良いのが特徴です。香りが高く、後味はスッキリしているため、飽きることのない飲みやすいコーヒーと人気があります。
焙煎度合いはシティローストがおすすめです。ハイローストにすると、甘味は十分引き出されますが、酸味が前に出すぎるため、マイルドさが失われます。