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コスタリカコーヒーの特徴

コスタリカコーヒーの特徴

高品質なコーヒーを生産する国として世界的に認知されているコスタリカ。日本でのコスタリカコーヒーの数は多くありませんが、近年のスペシャルティコーヒーの波に乗り、注目を集めています。

どのようなコーヒーなのか、今回はコスタリカコーヒーについて見ていきましょう。

コスタリカコーヒー 産地の特徴

コスタリカ共和国は人口およそ420万人。国土面積は51,000平方キロメートルと、日本の北海道の半分にも満たない小さな国です。中央アメリカ南部に位置し、北東はカリブ海に、南西は太平洋に面しています。

16世紀にスペイン領となり、その後、メキシコ帝国や中央アメリカ連合に所属し、後に一国として独立しました。沿岸部は低地で雨が多く熱帯、中央の山岳地帯には標高2000mほどの中央盆地が広がります。気温は低めで雨季と乾季があります、

コスタリカコーヒー栽培の歴史

18世紀にコーヒー豆がキューバから持ち込まれ、その後コーヒー栽培が広がり、19世紀初めには輸出も開始されました。1870年代にコーヒー産業は成長・拡大し、コスタリカの重要な農産物となっていきました。

1933年にコスタリカコーヒー協会(ICAFE)が設立され、生産~輸出までを管理・指導。品質の保持・向上と安定供給に取り組んでいます。また、品質の高いコーヒー生産を推し進めるため、1988年に法律によりアラビカ種以外のコーヒーの生産が禁止されました。

コスタリカコーヒー栽培状況

コスタリカのコーヒーの75%は、標高1000m~1700mの地で栽培されています。安定した日照量と降水量、適度な気温、そして火山灰による豊かな土壌により高品質なコーヒーの栽培が可能になっています。

自然環境に配慮した生産が推進されているのも特徴です。主要生産地はタラス、トレスリオス、セントラルバレー、ウェストバレー、オロシ、ブルンカ、トゥリアルバの7つです。

コーヒー生産に携わる農家は8万件ほどありながらも、そのほとんどは小規模農家のため共同組合が発達し、精製から輸出まで行えるところもあります。

生産量は年間およそ76,000トンで世界20位以内に入ります。

コスタリカのコーヒー豆の特徴

コスタリカで生産されているコーヒーはすべてアラビカ種です。そのうちの9割以上が高地で栽培されるカトゥーラ種と低地で栽培されるカトゥアイ種となります。

酸味は豊かで、深いコクと苦味、芳醇な香りが絶妙なバランスです。

等級は標高により6つに格付けされ、標高が高いほど高級品になります。

SHQ:標高1200~1600m、GHQ:標高1000~1200m、次いでHB、MHB、HGA、MGAと続きます。

コスタリカで生産されるコーヒーのうちの半数はスペシャルティコーヒーとして取り引きされているそうです。国全体で品質の維持・向上を目指し、世界に広まるコスタリカコーヒーを一度試してみてはいかがでしょうか。

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coffeemecca編集部

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