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コーヒーの歴史36〜日本のコーヒー産業と栽培地〜

コーヒーの歴史36〜日本のコーヒー産業と栽培地〜

コーヒーの歴史を追っていく当コラム。今回は、日本のコーヒー産業に関して見ていきたいと思います。高度と温度差、降雨量が重要と言われているコーヒー栽培において、日本の環境はあまり適していないと考えられますが、栽培している地域はあるのでしょうか。

島で始まった日本のコーヒー栽培

日本で初めてコーヒー栽培が行われたのは小笠原諸島だと言われています。1878年、当時の勧農局にいた武田昌次という人物によって、ジャワ島産のコーヒーノキの苗を植えたのがきっかけだそうです。

その後、沖縄県の八重山諸島でもコーヒー生産が開始されました。

経済面と病害虫の影響

しかしながら、農作物としての経済性は、先に栽培がスタートしていたサトウキビには到底及びませんでした。また、病害虫が広く蔓延してしまったため、コーヒー栽培の試みはすぐに中断されてしまったのです。

コーヒー栽培の条件には該当するものの…

コーヒーが栽培できる地域には条件があります。年間を通じた平均気温の高さ、昼夜の気温差、安定した降水量といった条件に最も適した日本国内の土地は”沖縄”です。

また、世界のコーヒー生産地が密集している「コーヒーベルト」と呼ばれる地域(北緯25度〜南緯25度)に密接している沖縄は、コーヒー栽培ができるギリギリ最北地にあたります。

しかしながら、日本は台風の通過地域であるため安定した栽培が難しいのです。一産業として成り立たせるにはリスクが非常に高いと言われています。

沖縄でコーヒーの商業生産に成功した人物

そんな難しい条件の中、沖縄で初めてコーヒーの商業生産に成功した人物が、山城武徳氏という方です。教員を務めた後、コーヒー栽培を始め試行錯誤の上 生産に成功したのだそうです。

台風などの強風対策として、コーヒー農園にハイビスカスを植えて防風柵にするなど、そのアイディアは非常に優れていました。収穫後の加工に関してまで研究を重ねたそうです。

現在の日本国内のコーヒー産業

現在でも、小笠原諸島や沖縄では、コーヒー農園を開いている農家があります。台風による全壊のリスクを避けるため、フルーツなどの栽培を平行して行なうなどの工夫を行っているそうです。

暖かい地域で作られることがほとんどのコーヒーですが、日本の四季を乗り越えたコーヒーの味は独特な味わいなのだとか。

大型栽培には向かない日本のコーヒー産業

このように、日本国内でのコーヒー栽培は限られたごく一部の地域でのみ行われています。他のコーヒー生産国にはない台風という特殊な環境が、日本のコーヒー栽培を難しくしているのが現状のようです。

沖縄や小笠原諸島を訪れる機会があれば、ぜひコーヒー農園が経営しているカフェで地元のコーヒーを楽しんでみてください。年期によっては収穫が難しい場合もあるそうなので、飲めた方はラッキーかも?

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coffeemecca編集部

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