今回ご紹介するコーヒーはモカです。厳密にいうと「モカのみを使用したブレンド」についてです。
ブレンドというと、どこかシングルオリジンに劣る印象を持つかもしれません。しかしブレンドしているからには、ブレンドだからこその良い点があるのです。一体どのようなモカのブレンドなのでしょうか?
「モカ・クイーン」は、こんなコーヒー
風味・特徴
- 焙煎:フルシティロースト
- 香り:コクを感じる深さと華やかさが混じった香り
- モカらしいモカ
- モカらしい豊かなコク
- 華やかな側面と複雑な側面を持つ
オススメの抽出方法
- ペーパードリップ
- フレンチプレス
オススメの飲み方
- 何も加えずに、そのまま飲む
- ココアやチョコレートを用いたアレンジ
相性
- 砂糖 :良い
- ミルク:良い
- お菓子:クッキーやチョコレートなど。基本的に何でも合う。
こんな時にオススメ
- モカらしいモカを探したい時に
- くつろぎたい時に
ブレンドする理由
このモカ・クイーンがブレンドの理由は、美味しいモカを追及し続けている点にあります。
日本の商社が「これぞエチオピア!!」というコーヒーを探し求めて、エチオピアの大手輸出業者と開発することになりました。そしてブレンドを試行錯誤した結果、生まれたのがモカ・クイーンです。
シバの女王の国であるエチオピアの、そして女王たるにふさわしい上品な風味のブレンドです。
ペーパードリップ:クリーンで豊かな風味
モカらしい豊かで深みがありますが、意外と飲みやすい風味です。香りも華やかながらもコクや深さを感じられ上品です。
エチオピアにしては珍しく、コク寄りのコーヒーで酸味は若干弱めです。しかし華やかな甘みが強く感じられ、コクと混ざり合った豊かな余韻を長く感じることが出来ます。
またコーヒーオイルの少ないペーパードリップの特徴と、欠点豆の少なさが相まって、クリーンさが目立っています。クリーンさの中に豊かな風味を感じられる面白いコーヒーです。
今回の抽出方法
- ドリッパー:HARIO V60ドリッパー
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中挽き
- 抽出温度:80℃
ネルドリップ:モフモフのモカ
ペーパードリップと異なり、豊かな風味が前面に出てきて感じられるコーヒーです。ペーパードリップよりフワッとした華やかさが、口に含んだ瞬間から徐々に広がります。
余韻も華やかさの延長線上にあります。ペーパードリップのようなクリーンさは目立っていないため、フワフワッとしたスローボールのような余韻が感じられます。
今回の抽出方法
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中粗挽き
- 抽出温度:80℃
フレンチプレス:これぞモカ!
スッキリした口当たりに加えて、口に含んだ瞬間から「これぞモカ!」というような、独特のコクと深みと甘みが一気に感じられます。フレンチプレスで抽出しても、飲みごたえのあるコクと深みがしっかりとあります。
その反面柔らかみもあるため、カカオのような風味がしてモカ特有の複雑な余韻に十分と浸ることが出来ます。個人的にはフレンチプレスが最もモカらしく、美味しくオススメです。
今回の抽出方法
- 豆の分量:18g(容量350mlのプレス)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:4分00秒
モカでつくるモカ・ジャバ
モカ・ジャバは、エスプレッソで作る「カフェ・モカのドリップコーヒーver.」です。
モカ・ジャバもカフェ・モカも、カカオのような独特のコクを持つモカにちなんで名づけられました。そのためモカ・ジャバとモカは相性が良いのです。
モカ・ジャバとカフェ・モカについて詳しくはこちらから
女王のモカ「モカ・クイーン」まとめ
個人的な感想
「モカらしいモカ」ということもあり、ブレがなくモカを飲んでいるなという実感に浸ることが出来ます。その反面、ありきたりのモカに飽きて変わり種を探しているという方には、あまり向かない部分もあります。
時々飲むコーヒーというより、モカ好きの方が日常的に飲むモカコーヒーとして最もオススメのコーヒー豆です。
コーヒー豆の情報
- 名称:モカ・クイーン
- 産地:エチオピア各地
- 精製:ナチュラル
- 販売店:生豆本舗
- 販売店URL:http://www.namamame.jp/