野菜の根や穀物などを原料としたコーヒー風ドリンクをご存知ですか。カフェインを含まない”ノンカフェイン”なので、カフェインが苦手な方や健康志向の方に人気のある新しいジャンルのドリンクです。今回は、その中でも根チコリを焙煎した「チコリアイスコーヒーの作り方」をご紹介します。
チコリについて
チコリ(chicory)とはキク科の多年生野菜で、和名はキクニガナ(菊苦菜)。ヨーロッパから中央アジアにかけての地域が原産とされている。イタリアでは、チコリの変種を栽培、品種化したものをラディッキオ(Radicchio)と呼び、中でも赤い品種のものは高級食材とされています。
チコリの根や葉には独特の苦味があり、ソテーにして付け合わせにしたり、根を煎った物をコーヒーの香り付けや、代用コーヒーとして飲まれたりしています。その名の通りコーヒーの代用品なので、カフェインを含んでおらず、カフェインに過剰に反応してしまう方や妊婦でも安心して飲めると言われています。
チコリの成分と効能
チコリには、体内の余分な水分や老廃物を体外に排出する効果や、動脈硬化・がん予防・便秘等に効果があると言われています。また、イヌリンと呼ばれる苦み成分には、食欲増進効果があり、漢方などに利用されることもあるそうです。
自宅でチコリコーヒーを作るには
チコリコーヒーは、根チコリの根の部分のみを使用します。作り方はとても簡単で、根を細かく切り焙煎することで、根が茶褐色のコーヒーのように変化します。焙煎は家庭用フライパンでも可能で、根の水分が飛ぶまで30分ほど煎りましょう。根チコリが手に入らない場合は、ネットで探すと手に入ります。
チコリアイスコーヒーのレシピ
- チコリコーヒー:10g
- はちみつ:(お好みで)
- ペーパーフィルター
- ドリッパー
- グラスポット
ペーパーフィルターにチコリコーヒーを入れ、抽出する
氷入りのグラスにチコリコーヒーをそそぎ完成
はちみつを入れる場合は、コーヒーが温かいうちに加えましょう。
独特の甘い香り
チコリコーヒーを抽出すると、ルイボスを思わせるような独特な甘い香りの一杯になります。味わいは普通のコーヒーよりもやや苦く、黒飴のようなコクも感じられます。
チコリアイスコーヒーの作り方まとめ
チコリコーヒーでアイスコーヒーを作ると、独特の甘みを持ったフレーバーが楽しめるコーヒーになります。便利なインスタントチコリもハーブのお店などで見かけますが、香りを楽しむのなら、自宅で抽出するのがおすすめです。
今回は、チコリの葉にツナパテをのせてオードブル風に楽しみました。野菜のチコリも根チコリも苦みが楽しめるので、苦みをリンクさせつけあわせにするのもおすすめです。野菜や穀物コーヒーに興味のある方は、是非チコリコーヒーを試してみてくださいね。