2011年にコーヒー文化がユネスコ無形文化遺産に指定された、オーストリアのウィーン。今回は、当時のオーストリア皇帝が愛飲していたミルク入りコーヒー「カイザーメランジュ」についてご紹介します。
オーストリアとコーヒー
オーストリアにコーヒーが伝えられたのは、1963年。オスマントルコ軍がウィーンから撤退する時に置いていったコーヒー豆がきっかけとなり、初のコーヒーハウスができたといわれています。
現在も魅力的なカフェが立ち並ぶオーストリアですが、昔ながらのコーヒーハウスは維持が難しく、閉店してしまうお店もあるのだとか。その代わりとして、新たなスタイルでコーヒーを提供するショップや、楽しみ方を提案する動きもあるようです。
カイザーメランジュについて
カイザーメランジュ(Kaiser melange)を直訳すると、「皇帝(kaiser)のミルク入りコーヒー(melange)」という意味になります。当時のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフが、メランジュに卵黄・はちみつ・コニャックなどを入れ、毎日飲んでいたことからこの名前がついたのだそうです。ここからは、カイザーメランジュの作り方をご紹介します。
カイザーメランジュのレシピ
- コーヒー:100ml
- 卵黄:1個
- 砂糖:10g
- 牛乳:30ml
鍋に全ての材料を入れ、
泡立てながら弱火にかける
▼泡立っている状態
70℃になったら火からおろす
カップに注いで出来上がり
コニャックやラムなど、アルコールを入れると、大人な味わいで美味しいですよ。また、はちみつで楽しむのもおすすめです。
濃厚なミルクコーヒー
カイザーメランジュは、なめらかな舌触りの濃厚なミルクコーヒーです。コーヒーを鍋で加熱しながらかきまぜるので、泡立ったコーヒーが焦げて、カラメルのような香りも楽しめます。
少し卵黄の香りが気になる場合は、リキュールやシナモンなどで香りのアクセントをつけるのがおすすめですよ。
カイザーメランジュの作り方 まとめ
オーストリアのコーヒー「カイザーメランジュ」は、濃厚なミルクコーヒーです。コーヒーに卵黄を合わせるなんて!と思うかもしれませんが、コーヒーカラメルの香りで、卵のにおいは意外と気になりません。
卵黄はミネラルが豊富で腹もちがいいので、皇帝は活力を得るために毎日飲んでいたのかもしれませんね。当時のウィーンに思いをはせながら、カイザーメランジュでコーヒータイムを過ごしてみませんか。