本国イタリアにおいて「砂糖を入れるのが一般的」なエスプレッソですが、日本ではストレートで飲む方が多いですよね。今回は、エスプレッソと相性の良い砂糖についてご紹介します。
エスプレッソに砂糖は入れるべき?
ストレートでエスプレッソを飲む国、実は日本くらいだということをご存知でしょうか。エスプレッソは本来「砂糖をたっぷり入れて飲む」楽しみ方です。もちろん好みは人それぞれですが、以下を参考に、砂糖たっぷりの本来のエスプレッソを試してみてはいかがでしょうか。
クセのないグラニュー糖
コーヒーに加える砂糖として最もポピュラーな「グラニュー糖」は、エスプレッソであってもオススメです。クセがなくナチュラルな甘味なので、エスプレッソ本来の味わいを楽しむことができます。
実際に、イタリアのバール(カフェのような場所)でもグラニュー糖を置いてある店舗がほとんどのようです。
上白糖は溶けやすく相性良し
日本の家庭で一般的に使われている上白糖も、エスプレッソとの相性は良いとされています。しっとりとしており水分を多く含んでいるので、溶けやすくクセのない味わいなのが特徴です。コーヒーの風味を殺さず甘みをプラスしてくれます。
上白糖は日本以外の国ではあまり流通していないため、世界的にはポピュラーではありません。とはいえ基本的にグラニュー糖との違いはあまりないので、グラニュー糖同様にエスプレッソとの相性は◎です。
コーヒーシュガーで徐々に楽しむ
コーヒーを美味しく飲むために作られた砂糖「コーヒーシュガー」は、エスプレッソとの相性も良いとされています。コーヒーシュガーに含まれているカラメルの成分が苦味と絶妙に調和し、コクを引き立ててくれます。
ただし、他の砂糖類と異なり溶けにくいため、即効性はあまり期待できません。飲み進めていくうち、徐々に溶け出す甘みと味の変化を楽しんでください。
底にたまった砂糖は…?
イタリア人のほとんどがエスプレッソにたっぷりの砂糖を入れますが、楽しみ方として主流なのは「がっつりかき回して甘いエスプレッソを飲む」「底に残った砂糖をスプーンですくって食べる」の2つ。
砂糖を溶かして飲む
かき回し、砂糖を溶かしきって飲むことで、一貫して終始甘みのバランスがとれたエスプレッソを楽しめます。しかしこの場合、がっつりかき回すことでクレマ(抽出後の表面に浮かんでいるクリーム)が薄くなってしまいます。
底に残った砂糖を食べる
クレマで口いっぱいに広がる味わいを楽しみ、砂糖が溶けきらないうちにサッと飲み干す。そして、溶けきらずに底に沈んでいた砂糖を食べる。どちらかというと、これがエスプレッソの王道の楽しみ方を言えるでしょう。「残った砂糖を食べるまでがエスプレッソ」とも言っても過言ではないかもしれませんね。
エスプレッソにはクセのない砂糖を選ぼう
エスプレッソには、黒砂糖やブラウンシュガー、三温糖などの“独特な風味”を持つ砂糖ではなく、グラニュー糖や上白糖のようなクセのない砂糖がおすすめです。味の変化を楽しむという意味では、コーヒーシュガーも選択肢の一つです。
とはいえ、最終的には自分の好みで飲むのが一番です。本来の飲み方を参考に、自分だけのお気に入りシュガーを見つけてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに、本場イタリアではグラニュー糖より溶けやすい「エスプレッソ専用の砂糖」を出してくれるお店もあるのだとか。