スペシャルティ(スペシャリティ)コーヒー。この名称を聞くだけで、特別なコーヒーだとわかりますね。最近サードウェーブ、シングルオリジンコーヒーと並び、よく耳にするフレーズとなったスペシャルティコーヒーですが、一体どのようなコーヒーなのでしょう。
スペシャルティコーヒーについて解説します。
スペシャルティコーヒーの定義
スペシャルティコーヒーとは「素晴らしい風味特性をもったコーヒー」とされています。
生産の段階から品質管理がきちんとされていて、味や香りなど品質が高いと認められたコーヒーとされ、はっきりと定められているわけではありません。スペシャルティコーヒーとする基準は、各国のスペシャルティ協会により様々に設定されています。
スペシャルティコーヒー評価・判定の概要
カップ・クオリティのきれいさ
コーヒーの品質の基本となるものです。カップのきれいさとは「汚れや風味の欠点・瑕疵」が無いことです。
甘さ
収穫された時点で熟度がよく、均一であったかに直接関係する甘さの感覚のことを言います。
酸味の特徴評価
酸度の強さではなく、酸の質について評価をします。
口に含んだ時の質感
口に含んだ時の質感には、粘り気や密度、濃さや重さ、舌触りの滑らかさなどの感覚や触角があります。
風味特性・風味のプロフィール
スペシャルティコーヒーと一般的なコーヒーとを区別する一番重要な項目となります
後味の印象度
コーヒー飲んだ後の口の中に残るコーヒー感で判断します。コーヒー感が甘さの感覚で消えていく、あるいは、刺激のある嫌な感覚が出てくるのかで判定します。
バランス
何か欠けていないか、突出するものがないか、きちんと調和がとれているのかで判定します。
日本スペシャルティ協会による定義
日本スペシャルティコーヒー協会によれば、
際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。カップの中のコーヒーの風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの種子からカップに至るまでの総ての段階に於いて、一貫した体制・工程で品質向上策、品質管理が徹底している事が必須である。
とされています。
スペシャルティコーヒーまとめ
スペシャルティコーヒーとは、様々な判定基準をクリアした素晴らしいコーヒーだということです。しかし、スペシャルティコーヒーが最も美味しいコーヒーであるというわけではないようです。
スペシャルティコーヒーは美味しいコーヒーを見つける基準のひとつとして、ご自分の好みにあったコーヒーを見つけてください。