コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「さ行」のコーヒー用語を見ていきましょう。
ステンレスフィルター
ステンレスで作られたフィルター。細かなメッシュ状になっており、ペーパーフィルターのようなコーヒーの油分などを吸うことがないので、それぞれの豆独特の個性ある風味を楽しむことができます。
また、ペーパーフィルターなどに比べ、微粉まで落としてしまうので舌触りに多少のざらつきを感じます。
ストリクトリー・ソフトビーン
生産されたコーヒー生豆のうち、標高の低い場所で生産されたものを「ストリクトリー・ソフトビーン」と言います。基本的にコーヒー豆は、標高の高いところで作られたものが高品質であると言われており、ストリクトリー・ソフトビーンは、コクが少ないというのが定説です。
スプレモ
コロンビアで作られるコーヒーのグレードを表す言葉。コロンビアでは、スプレモとエキセルソの2種類にわけられます。スプレモは、スクリーン(サイズ)で示すと17以上の大きさを持つ豆のことを指し、一方でエキセルソは14〜16程度の大きさを持つ豆です。それぞれ、一定量内に80%以上占めていることが条件となります。
スペシャルティコーヒー
スペシャルティコーヒーは、生産段階から品質管理が行き届いている非常に高品質なコーヒー豆のことを指します。明確な基準はありませんが、販売されている豆のパッケージに「S」のマークがついているものは、スペシャルティコーヒーとして販売されているもので、値段もそれに応じて高額となります。
炭焼きコーヒー
炭焼きコーヒーとは、“炭”を熱源として焙煎されたコーヒーのことを指します。ごく稀に、深煎りのコーヒー豆を「色が黒いから」という理由で炭焼きコーヒーと販売していることがあったそうですが、イタリアンローストやフレンチローストと完治がしやすいので注意です。強い苦味とコクに加え、まろやかな口当たりと炭を感じる風味が特長です。
スモーキー
言葉通り、“煙”を感じさせるコーヒーを飲んだ時に使う言葉です。燻製の料理を食べたときのような感覚の際に使います。強い焙煎のコーヒー(イタリアン、フレンチなどの深煎り)を飲んだ際に、スモーキーさを感じることができます。
スムーズ
口当たりの良い様を表現する際に使う言葉で、コーヒーを飲んだ時に感じる「ボディー感」がいい具合であることを表します。酸味が少なく、コーヒーらしい味わいを舌や喉で感じた時に使います。
スラップ&スピット
「スラップ&スピット(Slup and Spit)」は、カッピングを行なう際に使われる専門用語の1つです。テストするコーヒーを「ズズーッ」と音を立てながら吸い込み、口内や鼻腔で香りを確かめた後に吐き出す行為を指します。
カッピングを行なう方は、この作業を何度も繰り返しコーヒーの品質をチェックしていきます。