コーヒーをもっと趣味に

コーヒーにおけるエキセルソとは

コーヒーにおけるエキセルソとは

世界各地で生産されているコーヒー豆。実は、収穫した豆がすべて輸出できるかというと、そうではありません。生産国から消費国に輸出をするにあたり、コーヒー豆の品質が重要とされているのです。

コーヒー豆の格付け

コーヒー豆の輸出にあたり、コーヒーの品質向上のために、その豆が輸出するに値する豆かどうかを選別する必要があります。そのため、コーヒー豆を格付けするという作業が必要になってくるのです。

コーヒー豆の規格と格付けは、生産国や地域によってまちまちで、その表記方法も実は統一されていません。

コロンビアのコーヒー豆の格付け

駅セルソとは、コロンビアコーヒーに使用される格付け用語です。エキセルソ(Excelso)とスプレモ(Supremo)の2つがあります。コロンビアのコーヒー生豆の場合、格付けの基準となるのは豆のサイズです。

エキセルソ格付けのコーヒー豆のサイズは、スプレモ格付けのコーヒー豆よりは小さいサイズのコーヒー豆で構成されています。

エキセルソの単位

エキセルソの単位は「スクリーン」と呼ばれます。13スクリーン(5mm)から始まり、20スクリーン(8mm)までの8段階のサイズがあり、13スクリーン以下の豆は輸出の対象外になります。

14スクリーン(5.5mm)~16(6.5mm)のコーヒー豆のことを、エキセルソ(Excelso)といい、スクリーン17以上をスプレモといいます。

コロンビアについて

南北に広がり標高の差が大きいコロンビアでは、年間を通じてコーヒーの収穫が可能です。日本の約3倍の面積があり、各地で収穫出来るコーヒーの特徴は、それぞれ変化に富み、同じコロンビア国内で収穫できるコーヒーでも様々な味の違いを楽しむことが出来ます。

  • 北部地方(マグダレナ、カサナレ)

北部エリアは標高が低く、気温が高い土地での栽培となっています。コーヒーへの日照時間が長いため、高低差で段階分けした日陰でコーヒーの木を守ります。コーヒーの実の味は、柔らかい酸味があり、ナッツのようなコクとチョコレートのような甘みが特徴です。

  • 中部地方(カルダス、キンディオ)

雨期と乾期が散在して起こる気候により、年間を通じてコーヒーの収穫が可能です。第1は9月〜12月にかけて、第2期は4月〜6月に行なわれます。コーヒーはフルーティーで、バランスの良い味が特徴です。

  • 南部地方(ナリーニョ、カウカ)

赤道に近いこのエリアは気温が高すぎるため、気温が低い土地で栽培されます。ここで収穫されるコーヒーは、酸味が多く柑橘系の甘い香りが特徴となっています。

コロンビアコーヒーの特徴

朝と夜の温度差が大きく、この気温差のストレスがコーヒーの糖分の生成を促します。生豆に含まれる糖分の一部は、焙煎される間に酸味となり、香りの成分となります。この糖分の多さが、独特の酸味や甘みを出すため、酸味の中に甘みがある独特の豆になる要因となります。

また、コロンビアの山岳地帯は火山灰を多く含み保湿力に優れているため、乾期でも植物が育ちやすいという特徴があります。火山灰に含まれている硫黄は、コーヒーの実を形成する段階でコーヒーの香りの元となります。条件的にもコーヒー栽培に適しているのです。

コーヒーにおけるエキセルソまとめ

エキセルソというのは、コロンビアコーヒーの選別に使われる一つの規格のことを指します。格付けの単位や基準は、各地域、国によっても違いますが、美味しいコーヒーを提供するのに欠かせない重要な要素の一つです。

スーパーなどのお店で手軽に手に入るコーヒーですが、私たちの手に入るまでに、厳しい基準を通過してきた選ばれた豆なのだと思うと、美味しさにも違いを感じるようになるかもしれませんね。

About the Author

coffeemecca編集部

Coffeemecca編集部です。Coffeemecca編集部はコーヒーをもっと趣味に、コーヒーをもっと好きになってもらう記事やコンテンツを鋭意制作中です!