コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「は行」のコーヒー用語を紹介します。
フローター
コーヒー豆の欠陥の一種。豆の表面が、まるで漂白されたかのように薄くなっているコーヒー生豆のことを言います。「フローター」の豆を使用してコーヒーを淹れると、発酵したような味や麦のような味を感じます。
見た目でわからない時は、水に浸すと浮いた豆を「フローター」と判断できるそうです。
粉砕
コーヒー豆を“挽く”ことを「粉砕」とも表現できます。焙煎したコーヒー豆を粉砕し、粉状にした後に抽出を行なうのが一般的なコーヒーの淹れ方です。抽出方法によって「細挽き・中挽き・粗挽き」と、適切な粉砕方法が異なります。
粉砕機
コーヒー豆を粉砕(挽く)時に用いる器具のことを「粉砕機」と呼びます。日本ではミル、グラインダーといった呼び方で定着しています。美味しいコーヒーを淹れるためには、粉砕機からこだわらなくてはなりません。
ブンナ
「ブンナ」とは、エチオピア国内でのコーヒーの呼び方です。もしもエチオピアに訪れる機会があったら、コーヒーを注文する際「ブンナ」とオーダーしてみてください。
噴霧乾燥
「噴霧乾燥」は、インスタントコーヒーを作る方法の1つです。いわゆる“スプレードライ”のことで、濃く淹れたコーヒーを霧状の細かな液体にして急速に乾燥させる方法。乾燥させる気体は、低温ではなく高温のものを用いるそうです。
ベイクド
低温で時間をかけながらゆっくりと焙煎する方法のこと。ベイクドのコーヒー豆を使って淹れたコーヒーは扱いが難しく、時として味気ないテイストに仕上がることもあるので注意が必要なのだそうです。
ヘクタール
面積の単位。コーヒーの世界では、しばしばコーヒー農園の大きさを表現する際に用いられることがあります。メートル換算で10,000平方メートルを意味します。
ベーシックテイスト
味覚の基本的な要素のことを「ベーシックテイスト」と言います。甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5種類を指します。コーヒーの味も基本的にこのベーシックテイストで風味を表現することができます。
ベトナム
ベトナムは主要なコーヒー原産国の一つ。国別の生産量では、ブラジルについで第二位を誇っています。主にロブスタ種を栽培しており、ベトナム式のコーヒーの淹れ方・飲み方も有名です。
ベトナムコーヒー
その名の通り、ベトナム発祥のコーヒーの飲み方です。金属フィルターに挽いたコーヒー豆をセットし、グラスの上に置きます。グラスにはあらかじめ“コンデンスミルク”を入れておき、その上にコーヒーを抽出していく方法です。
コンデンスミルクのまろやかさと、コーヒーの苦味がマッチする“ベトナム式のカフェオレ”といったところでしょうか。ベトナム式コーヒーで使うコーヒー豆は、深煎りのものが多く、非常に濃い風味を味わえます。