眠気覚ましの1杯として、仕事中や深夜にコーヒーを飲む方は多いでしょう。しかし、コーヒーを飲むと逆に眠気を誘うというケースもあります。これは、本当なのでしょうか。なぜ、コーヒーを飲むと眠くなるのか見ていきましょう。
コーヒーが眠気を引き起こす要因として考えられるもの
カフェインが原因
カフェインは交感神経を刺激します。これは一時的に疲れたという感覚を麻痺させるだけで、持続して疲れを回復させる栄養素ではありません。カフェインで一時的に疲れや眠気は薄れますが、効果が薄れるとまた眠くなります。飲み過ぎた際の過度な覚醒も逆効果です。
利尿作用が原因
コーヒーには、利尿作用があります。そのためトイレに行く回数が増え、多くの水分が排出されます。水分不足になると血流が悪くなり、身体のだるさや眠気を引き起こします。
砂糖が原因
仕事中など手軽に飲める缶コーヒーを飲む方も多いことでしょう。ブラックや無糖を除くほとんどの缶コーヒーには、多くの砂糖が入っています。缶コーヒーに入っている砂糖は血糖値を急上昇させます。血糖値が急に上昇すると、それを抑えようとインスリンが分泌され、血糖値を下げようと働きます。
しかし、この働きのせいで今度は血糖値が下がりすぎてしまいます。このことにより急激な血糖の低下を起こし、眠気に襲われます。
コーヒーが眠気を誘う理由のまとめ
コーヒーを飲むと眠くなるというケースには、十分な理由がありました。眠気覚ましにコーヒーを飲むと、一時的に眠気は覚めるものの、しばらく経つと眠気に襲われます。そして、また眠気を覚まそうとコーヒーを飲みます。利尿作用はコーヒーを飲むたびに働きます。そのため身体がだるくなり、眠気に襲われるという悪循環を引き起こします。
目覚ましにと飲むコーヒーも、飲み方によっては逆効果になります。眠気覚ましに飲むときには、砂糖の入っていない「ブラック」「無糖」のコーヒーを適度に飲むことをおすすめします。
適量を守り、コーヒーの良い効果をほどよく引き出したいですね。