老若男女に愛されるコーヒー飲料ですが、高齢の方は実は注意が必要です。年齢を重ねていくと、今までにはなかった身体の変化があらわれることも多く、いくらかコーヒーを控えなくてはならなくなります。今回は、高齢者がコーヒーを控えるべき理由についてみていきましょう。
加齢にともなう体調の変化
人間の身体機能のピークは30歳頃と言われており、その後は加齢にともない細胞が老化し、生理機能も徐々に衰えはじめます。血管が衰え硬くなることで血圧が上昇したり、肝臓や腎臓の血流低下により血中の老廃物を排出する能力が低下するなど、様々な変化があらわれてきます。
コーヒーが高齢者に与える影響
コーヒーに含まれるカフェインには、覚醒作用・利尿作用があるため、年齢に関係なく飲み過ぎるとカフェインの影響を受けます。
高齢者の場合、年齢を重ねたことで内臓機能が低下し、カフェインを分解排出機能が衰えてくるため、カフェインの影響を強く受けやすくなるといわれています。そのため、コーヒーが高齢者に与える影響として「不眠」や「頻尿」などの症状が表れてくるそうです。
カフェインによる不眠と頻尿の関係
不眠と頻尿は一見して別の原因によって起こる症状に思われれますが、人間は加齢にともないトイレが近くなり睡眠も浅くなるため、夜中に目を覚ましトイレに行く回数が増え、不眠に繋がることが多々あるとのこと。
その上、カフェインの作用が加わることで、利尿作用によってトイレに行く頻度を増やしてしまう他、過度の覚醒作用によって睡眠の質が落ちるケースがあります。老化とともにあらわれる症状をさらに強めてしまう可能性が高いのです。
コーヒーで水分補給をするのは危険?
夏にアイスコーヒーばかりを飲んでいる方や、コーヒーによってトイレが近いからと水分補給を怠ってしまう方は注意です。のどが渇いた時にコーヒーを飲むと、カフェインの利尿作用により脱水症状を促してしまうためです。
そのため、高齢の方はより気をつけなくてはなりません。のどが渇いた時はカフェイン入り飲料以外で水分を摂るように気を配っておきましょう。
デカフェやノンカフェインがおすすめ
高齢になっても健康に不安を抱かずおいしいコーヒーを楽しむには、カフェイン含有量の少ない“デカフェ”や、カフェインを含まない代用コーヒーなどの“ノンカフェイン”に切り替えてみてはいかがでしょうか。
カフェインは摂り過ぎないことと、睡眠に影響しそうな時間に飲まないことが大切です。デカフェやノンカフェインなら、通常のコーヒーのように気にすることなく安心してコーヒータイムを楽しむことができるのでおすすめです。
高齢者がコーヒーを控えるべき理由まとめ
高齢者にとって、コーヒーに含まれるカフェインの効果には気をつけなくてはなりません。利尿作用による頻尿や覚醒作用による不眠など、身体が対応しきれないマイナスな影響を受けてしまいかねないためです。
加齢にともなう老化により、カフェインの分解排出に時間がかかり、カフェインの作用を強く受けてしまうため、カフェインの摂り過ぎや飲むタイミングにはしっかりと気をくばるようにしましょう。
カフェインの作用を気にすることなくコーヒーを楽しむためには、「デカフェ」や「ノンカフェイン」を取り入れてカフェインの摂り過ぎを防ぐことが大切です。年を重ねてもコーヒーを楽しみたいという方は、身体の変化に気がつく前にデカフェ&ノンカフェインのスイッチしてみてもいいかもしれませんね。