すっかりおなじみになったデカフェや、ノンカフェイン。セルフのコーヒーショップでも気軽に購入できるようになりましたし、普段愛飲しているという方も多いのではないでしょうか。
でもデカフェとノンカフェインって、何が違うのが知っていますか。今日は「デカフェ」、「カフェインレス」、「ノンカフェイン」の違いについてご紹介します。
デカフェとカフェインレス
まずは、デカフェとカフェインレスについて見ていきます。このふたつは同様のものと捉えることもできますが、厳密な意味としては異なります。
デカフェとは?
デカフェ(decafe)とはディカフェネイテッド(decaffeinated)の略で、もともとカフェインを含んでいるものからカフェインを取り除いたもののことを指します。
カフェインレスとは?
カフェインレス(caffeine less)とは、カフェイン含有量が限りなくゼロに近いものを指します。逆に言うと、カフェイン含有量がゼロのものではない、という解釈になります。
デカフェとカフェインレスは同じ解釈?
カフェインを取り除いたものは、デカフェやディカフェ、カフェインレス、カフェインフリーなどと表示されていますが、どれも元々カフェインを含んでいるものから、カフェインを取り除いたもののことです。
デカフェ、カフェインレスどちらも脱カフェイン処理でカフェインを取り除いていることに変わりありません。
カフェインレスは”カフェインゼロ”ではない
しかし、この2つが同じ解釈ができるのか?というと、少し話が変わってきます。先の述べた通り、デカフェは「カフェインを取り除いたもの」カフェインレスは「カフェイン含有量がほとんど無いもの」です。
そのため、脱カフェイン処理を経て『カフェイン含有量がゼロのもの』は、デカフェであってもカフェインレスとは言えない、という解釈になります。
ノンカフェインについて
ノンカフェイン(non caffeine)とは、カフェインを全く含まないもののことです。ノンカフェインのものには必ず、「ノンカフェイン」「カフェインゼロ」などと表示されています。
ノンカフェイン飲料として人気のあるものは、代用コーヒーとよばれるもので、穀物の根や穀物などを使ってコーヒー風に楽しめるようになっています。
ノンカフェインとカフェインレスの違いとは
ノンカフェインは、カフェインを全く含んでいないもので、カフェインレスはカフェインがわずかに含まれているものです。
どちらの場合もパッケージには必ず「ノンカフェイン」「カフェインゼロ」、「カフェインレス」「カフェイン何パーセントカット」など、わかりやすく表示されていますので、よく確認して購入しましょう。
日本ではカフェイン含有量に対する規定がない
ヨーロッパでは、デカフェに一定の規格が設けられていて、カフェイン含有量がコーヒー豆中の0.2%以下であるもの以外は「デカフェ」という名称を使うことができません。
また、アメリカでも健康上の理由によりカフェインレス・コーヒーの需要が高く、カフェインレス・コーヒーの市場は全体の10%を占めるようになりました。
日本でも少しずつデカフェやカフェインレスという名称は知られてきていますが、まだまだ需要が少ないため、カフェイン含有量に対する厳密な規定が存在していません。
デカフェ、カフェインレス、ノンカフェインの違いとはまとめ
デカフェ、カフェインレス、ノンカフェインの違いは、カフェインを含んでいるかどうかで区別する、ということのようです。
元々カフェインを含んでいるものから、カフェインを取り除いたもののことを「デカフェ」、カフェイン含有量が限りなくゼロに近いものを「カフェインレス」、全くカフェインを含んでいないものを「ノンカフェイン」といいます。
カフェインレスもノンカフェインも必ずパッケージに表示がありますので、お探しの方はよく確認して購入してくださいね。