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コーヒーによる貧血を改善する飲み方・予防法

コーヒーによる貧血を改善する飲み方・予防法

コーヒーを飲むと貧血になる?そんな話を聞いたことはありませんか。コーヒーと貧血にはどのような関係があるのでしょうか。また、カフェインの少ないデカフェなら大丈夫なのでしょうか。今回は「コーヒーによる貧血を改善する飲み方・予防法」についてご紹介します。

貧血の症状

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが減少し、酸素がうまく運ばれず酸欠状態になることをいいます。食事による鉄の摂取不足で起こる鉄欠乏症貧血や、病気、月経など、鉄の必要量に対して供給が少ない場合に起こります。

貧血になると、倦怠感、顔面蒼白、口内炎、肩こり、むくみなどの身体症状があらわれます。また、寒気や頭痛、めまい立ちくらみなど、貧血の原因や人により症状が違う場合があるので、体調が悪いなと感じたら医療機関にかかることをおすすめします。

コーヒーで貧血になる原因

カフェインと貧血の関係

コーヒーなどのカフェイン飲料は貧血によくない、といわれていますが、それはカフェインの作用と、クロロゲン酸によるものだと考えられています。

人間の身体が鉄分を吸収するためには、ビタミンCが必要です。しかしカフェインの利尿作用により、ビタミンCなどのミネラル成分が尿として体外へ排出されてしまうため、鉄の吸収を阻害してしまうのです。

コーヒーに含まれるクロロゲン酸も…?

また、コーヒーに含まれているクロロゲン酸はタンニンに似ており、鉄と結合しやすく、腸で吸収されにくくなってしまうのです。せっかく鉄分を多く含む食事を摂っても「カフェインやクロロゲン酸によってうまく吸収されない」、つまりコーヒーの飲み過ぎは貧血になりやすい、ということになります。

カフェインを摂っても良いタイミング

貧血は避けたいけれどコーヒーは毎日飲みたいという方は多いはず。そういった方は、食事の前後1時間を避けてカフェイン飲料を楽しむのがおすすめです。食事で摂れる鉄分やミネラルの吸収を邪魔しないよう時間を調整することで、貧血も防ぎながらコーヒーも楽しむことができます。

食後にコーヒーを…という方も、貧血の症状が見られる場合はなるべく控えた方がいいかもしれません。

デカフェ(カフェインレス)であっても…?

カフェインが貧血によくないのだから、デカフェならカフェイン含有量が少ないし大丈夫では?と思われますが、デカフェであってもコーヒーの場合は「クロロゲン酸」、紅茶や緑茶には「タンニン」という鉄の吸収を阻害する成分が含まれています。デカフェであっても、やはり食事の前後1時間は避けた方がよいです。

この他にも、ワイン・ウーロン茶・ビールなどもタンニンを含むものがありますので注意してください。

コーヒーによる貧血を改善・対処するには

貧血を改善するには、規則正しい生活とバランスのとれた食事が大切です。鉄分の多い食材として有名なのは、レバーやほうれん草、ヒジキなどですが、食事から十分に鉄分が摂れない場合はサプリメントで補うのもおすすめです。

鉄の吸収を助けるビタミンCも積極的に摂るようにしましょう。また、貧血の症状に襲われたら、身体を楽にして安静にしましょう。血液が体中に行き渡るよう、横になりあたたかくして過ごすのがおすすめです。

コーヒーによる貧血の予防法

カフェイン・クロロゲン酸・タンニンには、鉄の吸収を阻害する作用があるので、カフェイン・クロロゲン酸の含まれるコーヒーを楽しむ場合、飲むタイミングに気をつける必要があります。おすすめのタイミングは、鉄分の吸収に影響が少ない食事の前後1時間です。

デカフェであっても食事の前後1時間は控えよう

また、デカフェであっても、クロロゲン酸やタンニンが含まれていることがあるので注意しましょう。貧血を改善するためには、鉄分を効果的に摂取することが必要です。

貧血が怖いな…とお思いの方は、食後のコーヒーを控えるだけでも効果がありますよ。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。