喫煙者の方は「タバコとコーヒーの相性は抜群!」とよく言いますよね。実際、多くの喫煙者はこの組み合わせが好きなようで「コーヒー&シガレッツ」というタバコとコーヒーの相性を描いた映画まであります。
今回は、そんな魅惑の組み合わせ“タバコに合うコーヒー”について見ていきます。
タバコとコーヒーはなぜ相性がいいの?
そもそも、なぜタバコとコーヒーは相性が良いと言われているのでしょうか?どうやら、これは脳の働きが影響しているようです。
ニコチンが体内に滞留しやすくなる
タバコを吸い“ニコチン”を摂取すると、ドーパミンという快感を感じる物質を分泌するとされています。それに合わせコーヒーに含まれる“カフェイン”を摂取することによって、相乗効果で血管が収縮し、ニコチンが体内に留まりやすくなるのだそうです。
ここだけ聞くと、世間一般的に聞く通り、より身体に悪そうな気もしますが…。事実、上記を要約すると『中毒性が増す』ということになります。
結果、身体に良い組み合わせではない
また、似た説ですが、ニコチンがカフェインの吸収を良くするとも言われており、両者共の快感物質を身体に吸収しとどめて起きやすくなることから“タバコとコーヒーは相性がいい”と言われるようになったのだと言われています。
どちらにしろも、結果身体にはよくないようですね。
ニコチン、カフェイン共に刺激物なので、過剰に摂取することはオススメできません。広く知られているように、依存性もあるので継続して摂取することによって中毒症状が増してしまうのです。
喫煙者がタバコのお供にすべきコーヒーは?
上記のように、ニコチンとカフェインの組み合わせはあまり良いものではありません。できれば同時に摂取することは、本来ならば避けるべきでしょう。
しかしながら、この“魅惑の組み合わせ”は中々きっぱりと辞められるものではありませんよね…。そこでオススメするのが、カフェインがほとんど含まれない、もしくはカフェインを含まないコーヒー“デカフェ”です。
デカフェでも十分コーヒーらしさを楽しめる
近年、カフェイン含有量の少ないコーヒーの質も向上しつつあります。デカフェはコーヒー好きな人は毛嫌いすることが多いですが、ほとんどの喫煙者の方がデカフェを飲んでも普段と変わらず美味しく楽しむことができます。
恐らく、喫煙者の方々はニコチンとカフェインの組み合わせ以上に“コーヒーの風味”や“喉越し”といった部分を楽しんでいるのではないでしょうか。喫煙によって生じる毒素による快感が、コーヒーの苦味にマッチしているためです。
なるべく“ノンカフェイン”を選ぼう
ノンカフェインのコーヒーは、たんぽぽやかぼちゃ等の“コーヒー豆を原材料としない”コーヒーです。そのため、カフェインを全く含まないコーヒーなのです。
水では物足りず、甘いジュースだと甘味とのミスマッチによって気持ち悪くなる…。そう考えると、“コーヒーの味がする”ノンカフェインであれば、カフェインによるニコチンとの相乗効果のリスクが減り、問題は軽減されると思われます。
ノンカフェインが嫌いな方は?
どうしてもノンカフェインが嫌いな人は、カフェイン含有量を限りなくゼロにまで減らしたカフェインレス系のコーヒーを選んでみてください。
カフェインレスコーヒーは、本来カフェインを多量に含むコーヒー豆を、焙煎前の精製の段階でカフェインを除去する工程です。妥協点として、タバコと掛け合わせて飲むことで害悪となる要因を、少しでも減らすことが大切です。
ノンカフェインも嫌いな方は…?
それでもやはりれっきとしたコーヒーで楽しみたい…という方は、そもそもカフェイン量の少ない飲み方を選ぶべきでしょう。カフェインの量は、“焙煎”によっても大きく変化します。カフェインやクロロゲン酸などのコーヒーの主成分は熱に弱く、焙煎を進めれば進めるほど減少していくと言われています。
つまり、浅煎りよりも深煎りのものの方がカフェインは少ないということ。わかりやすい例えでいうと、苦味の強いコーヒーの方がカフェインが少なめ、という話になります。
ちなみ、ドリップコーヒーよりもエスプレッソの方が、カフェイン含有量は多そうに見えて実は控えめです。
喫煙者におすすめのコーヒー まとめ
健康の観点から、喫煙者におすすめのコーヒーについて見てきました。カフェインのないデカフェを飲むことで、依存度も低くなると考えられます。また、どうしてもカフェインを含む本来のコーヒーを飲みたいという方は、浅煎りのコーヒーではなく、深煎りで淹れたドリップコーヒー、もしくはエスプレッソをなるべく選ぶようにしましょう。