コーヒーは味だけではなく、淹れたときの香りも楽しめる飲みものです。コーヒーの良さを十分味わうために、おいしく楽しめる期間=賞味期限についてお話ししましょう。
コーヒーの賞味期限
コーヒーに賞味期限はあるのか。答えは、あります。コーヒーにも鮮度があります。日が経つごとに、せっかくの香りが飛んでしまったり、酸味が増したりと、風味の劣化が進んでしまいます。ただし、賞味期限の設定はメーカーや焙煎して販売している各店によって様々です。様々な中でも、コーヒーの形態の違いで更に賞味期限に差が出てきますので、次で見ていきましょう。
コーヒー豆の賞味期限
焙煎した豆の状態で未開封の場合の賞味期限(目安)
- 缶に入っているもの(脱酸素剤やガス吸収剤入り、不活性ガス置換)で約12~18ヵ月
- 袋入り(真空パックで脱酸素剤やガス吸収剤入り、不活性ガス置換)で約12~18ヵ月
- 瓶入り(脱酸素剤入り)で約12ヵ月
開封後は冷暗所で保存し、1ヵ月~3ヵ月ほどで使い切りましょう。ただし、冷蔵庫や冷凍庫で保存する場合は、何度も出し入れしていると温度差で水滴が付いてしまいます。コーヒーは湿気を嫌うため、開封後は密閉容器・袋に1回分ずつ小分けにすることをおすすめします。
レギュラーコーヒー(豆を挽いて粉にしたもの)の賞味期限
こちらも、未開封の場合は上に記したコーヒー豆の賞味期限と同じように、12~18ヵ月という目安があります。
開封後は2週間~1ヵ月ほどで使い切りましょう。こちらも密閉容器・袋に小分けし、冷暗所、中でも冷凍庫での保存がおすすめです。一度挽いたものは風味の劣化が早まってしまいます。できれば豆のまま購入し、飲む前にその都度挽くほうが味も香りも楽しめます。
インスタントコーヒーの賞味期限
- 瓶入り(未開封)で36ヵ月
- 袋入り(未開封)で18~36ヵ月
開封後は、瓶入りの場合は蓋の内側のラベルはすべて剥がし、しっかり蓋を閉めます。袋入りの場合は、空気に触れないようきっちり閉じます。更に密閉できる袋に入れてもよいでしょう。そして、高温・多湿を避けて保存し、1ヵ月ほどで使い切ってください。
缶コーヒーの賞味期限
メーカーや種類によってさまざまですが、大体は製造日から1年、またはそれ以上のようです。
開封すると、口に触れたところや空気中の菌が中に入ってきて増えてしまうので、冷蔵庫で保存し2~3日で飲みきるようにしてください。
コーヒーの賞味期限まとめ
コーヒーは賞味期限を過ぎるとすぐに腐ってしまう、傷んで体に害を及ぼしてしまう、というわけではありません。しかし、未開封の場合でも周りの温度や湿度に影響され、せっかくの味や香りが月日とともに変わってきてしまうものです。賞味期限に関わらず、短期間で飲み切れる分だけを購入し、保存することが、コーヒーをおいしく楽しむ一番の方法ですね。