アウトドアなどの外出時、「ドリッパーを持って行きたい!」と思う方は多いでしょう。その一方で「大きくて荷物になるから、やめておこう…」という悩みも。
そこでおすすめなのが「テトラドリップ」です。このドリッパー、なんとまったく荷物がかさばないのです。
テトラドリップの特徴
ポイント①:組み立て式ドリッパー
テトラドリップは組み立て式ドリッパーです。そのため、使うときは組み立て、使わない時は分解することができます。
組み立て式のドリッパーはテトラドリップに限らず、数多く発売されています。しかしテトラドリップは、その他の組み立て式ドリッパーが持ち合わせていない、一つの大きなアドバンテージがあります。
ポイント②:薄いドリッパー
そのアドバンテージが「薄いこと」です。
テトラドリッパーは分解すると3枚のボードになります。そしてこの3枚の板は重ねても、縦7cm、横10.3cm、厚さは何と0.5cmに収まってしまうのです。
この薄さのために、何と鞄のポケットやポーチに収納することができるのです。このちょっとした隙間に収納できることが、テトラドリップ最大の特徴と言えるでしょう。
ポイント③:円錐形フィルターでOK
この三角形のドリッパー、フィルターも特殊なものかと思いきや、実はそうではありません。フィルターは、ハリオV60やコーノ式と同じ円錐形のフィルターを使えるので、汎用性の高さもポイントです。
ポイント④:カップの幅広さ
また、テトラドリップは、直径5cmのデミタスカップから、10cmのマグカップやタンブラーまで、幅広いカップの上に置くことができます。そのため制約が少ないという使い勝手の良さもあります。
多くのコンパクトなドリッパーが、コンパクトさゆえのカップの制約がある中、このカップの幅広さは大きなメリットと言えるでしょう。
テトラドリップの組み立て方
さてドリッパーのメリットなどをお話ししたところで、これからドリッパーの使い方についてお話していきましょう。まずは組み立て方からです。
まずドリッパーの3枚のボードを用意します。
次にボードのジョイントどうしを繋げていきます。
同じように他のボードも繋げていくと、ドリッパーが完成します。
ただ3つを繋げるだけで細かい部品や工程がないので、とても簡単にドリッパーを組み立てることができるのです。
テトラドリップの淹れ方
ドリップの組み立てが終わったら、実際に淹れてみましょう。
用意するもの
- テトラドリップ
- 円錐形フィルター
- コップ×2
- ケトル(湯沸かし器などでもOK)
- コーヒー粉
準備
まずコップやドリッパーを用意しましょう。この時に右利きの方は右からケトル、ドリッパー・カップ、もう一つのカップと置くと、淹れるときにスムーズにできるのでおすすめです。
次に円錐形のフィルターをセットします。このとき軽く三角錐になるようにフィルターを折っておくと、ドリッパーにフィットしてくれます。
そしてコーヒー粉をドリッパーに入れます。
そして最後にお湯を準備します。お湯は時間が経つにつれ冷めていくので、最後、つまり淹れる直前に準備するようにしてください。お湯の温度は一般的に80~85℃前後がベスト言われますが、コーヒー粉や好みに合わせて70~95℃の範囲で調整するのも良いでしょう。
蒸らし
まずは蒸らしからです。
中心部から全体にお湯を注ぎ、コーヒー粉全体が濡れる程度まで注ぎます。
目安としては、ドリッパーから数滴落ちるくらいが良いでしょう。
全体にお湯が行き渡ったら、この状態で30秒ほど待ちましょう。もちろん好みに合わせて長く待っても構いません。
抽出
任意の時間がたったら、次は抽出に移ります。
まず中心部にお湯を落とし、全体にお湯を回していきます。
ただし気を付けなければならない点が、一つあります。テトラだけあって、コーヒー粉の表面が円形ではなく三角形になります。そのたお湯の調整が難しくなっています。
一般的には注ぐときに「の」の字を描くと言われますが、テトラドリッパーでは三角形を描くように注いでください。
そして一杯分に達したら、お湯を落とし切らずに、すぐ隣のカップへドリッパーを移します。この残り湯は雑味の原因となるので、コーヒーに混ざらないように心掛けましょう。
片付け
使い終わった後は、まず出涸らし(抽出カス)をゴミ箱に捨てます。この時、フィルターを持ち上げると、紙が破れて出涸らしが散乱する恐れがあります。ですのでゴミ箱の上でドリッパーをひっくり返して、出涸らしとフィルターを捨てることをお勧めします。
次にドリッパーを分解します。そしてティッシュ一枚で軽く水気を拭けば、乾かす必要はなく、すぐ鞄やポーチに片づけられます。ここもテトラドリップの便利なところです。
外出×テトラドリップ
このテトラドリップの最大の特徴は、やはり「薄さ」にあります。
テトラドリップもペーパーフィルターも薄いので、ポケットに収納したり、鞄からぶら下げたりすることも可能です。加えて簡単に水気を拭き取れることや、カップの口径の幅広さなど、随所に使い勝手の良さが見られる、実用性の高いドリッパーです。
登山やキャンプなどアウトドアは勿論のこと、職場に持って行くなど、家で淹れるドリップコーヒーの枠を超えて、「外で淹れるドリップコーヒー」を楽しんでみませんか。