ネスプレッソのカプセルコーヒーを、フレーバー別に特徴と飲み方を紹介していきます。今回のカプセルは「Fortissio Lungo(フォルティッシオ・ルンゴ)」です。
音楽用語に敏感な人は「ストロングなエスプレッソ?」と思うかもしれません。しかし苦みが強すぎるわけではなく、フルボディという意味でフォルティッシモなのです。
「Fortissio Lungo」の注目ポイント。
- ルンゴなのにフルボディ
- 大人でリッチなテイスト
抽出する時のポイント
フォルティッシオ・ルンゴの名前からわかる通り、ルンゴなので通常の倍以上の量(ネスプレッソは110ml)です。そのため抽出するときは、量の多いマークのボタン(ルンゴ対応ボタン)を押してください。そうしないと通常のエスプレッソの量になってしまいます。
それに合わせてコップはデミタスではなく、通常のレギュラーカップやマグを用いる必要があるので気を付けてください。
風味:フルボディで紳士的
ルンゴというとコーヒーの量が多いため、味が薄くなると思われがちです。しかし、実は、フォルティシオ・ルンゴはしっかりフルボディな風味で、その名前に違わない濃厚なエスプレッソです。
そうは言っても、苦みが極端に強いというわけではありません。しっくり落ち着きのあるフルボディさが主役です。つまり「苦み<コク」というコーヒーなのです。そして風味が過ぎ去った後の余韻は、いぶし銀のような大人の深みで喉を覆いつくされます。
印象としては、渋みのある大人の紳士といった感触のエスプレッソです。
砂糖:変わった甘さ
砂糖を加えると、フルボディの奥行きある風味に、砂糖の甘みが加わった、何とも言えない複雑で繊細な風味が感じられます。黒蜜に近いような、変わった甘さを味わうことができます。
そしてこの後お話ししますが、ここにミルクが加わるとさらに美味しくなります。
マキアートにすると美味しい
フォルティッシオ・ルンゴには、ミルクを加えたマキアートがオススメです。
少しミルクを加えることで、エスプレッソが良い感じに丸みを帯びてくれます。この丸みがフルボディさと混ざり合って、まったり濃厚なマキアートに仕上がるのです。
程よいコクと苦みと、それを包み込むミルキーさには、得も言われぬリッチさと調和があります。
使用するミルクは、丸みを出すという点では、牛乳あるいはそれ以上の乳脂肪分のものがオススメです。低脂肪乳では、どこか物足りなさを感じ得ない部分があるので気を付けてください。
Fortissio Lungoの美味しい飲み方
こんな時にオススメ
- ゆったり寛ぎたい時
- 寒い朝に飲みたくなるコーヒー
大人のリッチなテイストということもあり、夕食後のひと時や読書の傍らなど、落ち着きたい時にフォルティッシオ・ルンゴはオススメです。あるいは寒い朝のホッと一息温まりたい時にもオススメです。
つまり、快活な昼間より寛ぎたい夜や明け方にオススメのルンゴ系カプセルです。
チョコレートとの相性がバツグン
このリッチなテイストに合うお菓子というと、間違いなくチョコレートです。コーヒーのお茶請けとして食べても良いですし、カフェモカのように溶かしてみるのも良いでしょう。
チョコレートは大人の時間を醸し出したいのであれば、カカオ70%以上のダークチョコレートは間違いありません。しかしその一方で、上品なホワイトチョコレートも苦さとのギャップがたまらなく、意外なダークホースです。
大人のひと時のためのルンゴ
エスプレッソは少ないけど、薄いルンゴも……というときに、ちょうど良いのが今回のFortissio Lungo(フォルティッシオ・ルンゴ)です。
エンヴィヴォ・ルンゴのようなスモーキーさはなく、しかし濃厚でしっかりとした味が、Fortissio Lungoの最大の特徴です。そしてそのリッチなコーヒーを、リッチな量で飲めるところが魅力的なカプセルです。寛ぎたいひと時に、ぜひ飲んでみてください。