コーヒーをもっと趣味に

Moon Factory Coffee(ムーンファクトリーコーヒー)

Moon Factory Coffee(ムーンファクトリーコーヒー)

心の平穏が約束された空間。

三軒茶屋は、東京の住みたい街ランキングの常連で、渋谷から田園都市線で2駅という良好なアクセスからオシャレな街というイメージが強いです。

駅前には今時な若者の姿が多く見られ、そのような年代層をターゲットとしたスイーツ専門店やカフェなども立ち並んでいます。反面、世田谷通りと国道246号線に囲まれた「三角地帯」と呼ばれる一角は、年季の入ったビルに飲み屋が混在しており、オシャレな街というイメージを良い意味で覆すノスタルジックな側面も垣間見えます。

Moon Factory Coffee_sanchatown

Moon Factory Coffeeは2011年にオープン、京都は鴨川の側にあるElephant Factory Coffeeの姉妹店です。

三軒茶屋駅の三茶パティオ口から徒歩4分ほど、注意深く探さないと、うっかりと通り過ぎてしまいそうな場所に構えています。

Moon Factory Coffee_entrance Moon Factory Coffee_stairs

勾配が若干急な階段を上り、扉を開けると、今しがた歩いてきた町並みとは空気が一変します。

質感のある壁と深みのある無垢の木床、中世ヨーロッパの慎み深い家族の食卓を彷彿させるシンプルな木製のテーブルとイス、控えめな暖灯のペンダントランプは、心の平穏が約束された空間と言っても過言ではありません。

Moon Factory Coffee_interior Moon Factory Coffee_interior2

 

壁に即したテーブル席は読書に耽るに適したイメージです。席の各所には絵本や文庫本が置かれており、こちらは鎌倉にある古書店「ウサギノフクシュウ」の委託販売とのことです。

Moon Factory Coffee_interior3 Moon Factory Coffee_books

メニューはコーヒーを主体としつつ、紅茶やジュース、深夜営業を意識したアルコールメニューがそろっています。フードは2種類の自家製ケーキ、ピザトーストというシンプルな構成です。

Moon Factory Coffee_menu

コーヒーは深煎り若しくは中煎りのオリジナルブレンドとシングルオリジンをペーパードリップで頂きます。

カウンターに一列に整頓されたドリッパー、奥に見えるコーヒー豆の入った瓶、店内の凜とした空気感はハンドドリップを丁寧に淹れる店主の姿からも見て取れます。

Moon Factory Coffee_dripper Moon Factory Coffee_coffeebeans

中煎りのEFブレンド8とピザトーストを注文。ブレンドコーヒーに付されている数字はアップデートの数とのこと、よく見るとカウンターには小型の焙煎機も置いてあり、味への探求も伺えます。

テイストは所謂サードウェーブ系とは逆向きの潮流、スムースな喉通り、ボディはしっかりとしていて、苦味も主張されている、大人向きの夜のコーヒーという印象でした。

Moon Factory Coffee_coffee

ピザトーストは天然酵母パンの優しい歯ごたえ、チーズのまろやかさとトマトソースの酸味、ごろっとした野菜が一体となった食べ応えのある一品です。

Moon Factory Coffee_toast

営業時間はお昼過ぎから深夜1時まで、午後の息抜きに、会社帰りに、飲みの後に、と幅広い用途で利用できます。いずれの用途であっても心を落ち着かせる空間は、三軒茶屋という街に欠かせない存在となっています。

休日の夜7時頃に訪問したのですが、夕食の時間帯ということもあり、人も少なく、お店の空気感をじっくりと体感することができました。

Moon Factory Coffee 店舗情報

住所: 東京都世田谷区三軒茶屋2-15-3 寺尾ビル 2F

移動時間: 三軒茶屋駅三茶パティオ口から徒歩4分

営業時間: 13:00~翌1:00

定休日: 木曜日

wifi: なし

電源: 不明

喫煙: 全面喫煙可

HP: なし

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。