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NOZY COFFEE 三軒茶屋

NOZY COFFEE 三軒茶屋

新しいコーヒー文化の出発点

渋谷から田園都市線で2駅とは思えないほど三軒茶屋という町にはのどかな空気が漂っています。駅前は若者や家族連れが賑わいながらも、メインの通りから一歩入った住宅街はノスタルジックな香りも色濃く、都会へのアクセスの良さと住み心地の良さが高い人気を誇っている理由だと思います。

NOZY COFFEは三軒茶屋の空気を十二分に感じられる三宿エリアに2010年8月にオープン。三軒茶屋界隈のカフェブームは勿論、今やメジャーとなったスペシャルティコーヒーやシングルオリジンコーヒーの先駆けとして、コーヒー業界を牽引し続けて今日に至ります。

三軒茶屋の駅を出て世田谷公園方面に向かって約10分。歩くとなかなかの距離ではありますが、町並みを眺めながら散歩してみるのもよいかもしれません。

また、お店の向かいは、行列のできるかき氷のお店「かんな」や、ベーカリー「シニフィアン・シニフィエ」などの有名店が建ち並び、食好きには心躍るエリアに構えていますので、美味しいおやつを堪能した後にコーヒーで一息付くにも適した立地です。

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座席は一階に4席、レジ横に立ちカウンター。決して広い店舗とは言えませんが、吹き抜けとなっていることから閉塞感を感じさせない設計になっています。白を基調としつつ、木目調のフロア・壁とコンクリートの質感、窓から見える向かいの公園の緑が絶妙なバランスで心地よさを演出しています。控えめに流れているBGMもジャジーな楽曲で、ハイエンドな空気感を後押ししています。

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入り口から階段をおりてレジカウンターへ。カウンターにいるお姉さんにメニューを見せて頂くと、8種類ほどのコーヒー豆が一列に並び、それぞれの国のフレーバーや特徴がポップに書かれています。予備知識が無かったため、ブレンドはありますか?と聞くと、全てシングルオリジンでの提供とのこと。

NOZY COFFEE_bean

オーナーは大学在学中に喫茶店、珈琲店で勤務した後、2009年にNOZY COFFEEの前身となるコーヒーショップを湘南台にオープン。約1年の営業を経て三宿に現在の店舗を構えました。

ブレンドコーヒーが多く出回っている日本のコーヒー文化に疑問を感じ、シングルオリジンの文化を広めるという理念の元に作ったお店であり、創業当時の拘りを守り続けていることが伺えます。

日本人の消費に対する考え方は、大量消費からシンプル・ミニマリズムといった選択的投資、へと変わってきています。消費者がシンプルで高品質なものを好む時代傾向をしっかりと掴み、コーヒーという形で昇華できていることが、この店の人気の理由だと言えます。

この日はラテを注文、豆はコスタリカかブラジルのいずれかを選択。コスタリカはベリー系、ダークチョコレートを連想される酸味が特徴とのこと。

NOZY COFFEE_coffee

ラテはミルク感が前面に感じられるものの、後からコーヒーの香りと味が追いかけてくる印象です。同じ豆で水出しのアイスコーヒーもサービスしていただきました。フレンチプレスで水出しされたコーヒーは、一口目に爽やかな酸味を感じながらも、水出しならではのマイルドな舌触り、雑味も全く感じません。

三宿に続き、原宿の「THE ROASTERY」、木更津店、表参道の「青山ファーマーズマーケット」への出店など、「コーヒーを通じて、世の中を豊かにする」というオーナーの精神は一歩ずつではありますが、着実に広まっています。

NOZY COFFEE 三軒茶屋 店舗情報

住所: 東京都世田谷区下馬2-29-7

営業時間: 11:00~19:00

定休日: なし

wifi: なし

電源: 不明

喫煙: 不可

HP: http://www.nozycoffee.jp/

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。