名古屋が誇る、楽しみがいっぱいの名純喫茶
喫茶店天国・名古屋。モーニング文化は根強く、毎朝欠かさず喫茶店で朝食を摂る習慣は、年配の人達を中心に、東海地方では当たり前の光景だ。そんな名古屋の中心に、何十年も愛され続けている純喫茶、ボンボンがある。
昭和24年(1949年)の創業以来「いいものをお値打ちで」というコンセプトのもと、お手頃価格で美味しい洋菓子を提供して来た。お得が大好きな県民性をくすぐる気取らないスタイルは、品があるのに親しみやすい雰囲気が人気で、年齢層問わず多くの人の心を掴んでいる。
2015年8月に発売された難波里奈氏・著の「純喫茶、1000軒」でも紹介される、本物の喫茶店だ。
シックな喫茶店とは違い、鮮やかな色合いの電飾が楽しげな雰囲気で、心ときめく。
入口は二つあり、一つはテイクアウトの洋菓子コーナーからも喫茶店に繋がっている。
どういう意味合いがあるのか、ロゴマークが何種類もあるのが面白い。洋菓子店にはまた別のロゴがあり、ウェブサイトを見てみると看板メニューを持ったくまのキャラクターが可愛らしく迎えてくれる。焼き菓子もくまをモチーフにしたものが多く、おみやげに喜ばれそうな商品が目白押しだ。
コンセプトにある様に、とにかくお手頃なのが嬉しい。このご時世に、殆どのケーキが250円というのが凄い。一般的なケーキよりも少し小ぶりで、ぺろりと食べられるから、多くの客が一人2個ずつ注文している。ロゴマークのクマが持っている人気No.1のマロンと、昔ながらのモンブラン、レトロな見た目の人気№.3のサバランを注文。
カップ&ソーサー、紙ナプキン、レシート、目で楽しむ喫茶店の要素が色々とある。
ボンボンには、常連客だけが出してもらえる特別なコーヒーカップがある。ロイヤルボンボンカップだ。
店のすぐ隣に今も外観だけ残っている、系列店のROYAL BONBONで使われていたものらしく、ゴールドのロゴマークが入っている。
以前一度だけ、常連の知り合いと一緒に来店した時、私の分もロイヤルボンボンカップで出してもらえた事がある。そんな遊び心が、プラスアルファの特別な楽しみになっている。
更におかしな事に、ボンボンは同ビルで、天津楼という中華料理店も経営している。洋菓子と喫茶店と中華。不思議な感じだが、そんなところも形式にとらわれない名古屋らしい。
流石、車社会の名古屋だけあって、駐車場も此の通り。かなりの広さで、36台停められる。そんなに広く感じない店内も、席数は80席もあり、複数名で来てもゆっくりと過ごすことが出来る。
その昔、祖父も通ったというこの店。今は時を超えて私が愛する場所になった。良き喫茶店はいつの時代も、誰かをあたたかいコーヒーと甘いお菓子で元気づけてくれる。
BONBON泉本店 店舗情報
住所: 愛知県名古屋市東区泉2-1-22
移動時間: 地下鉄桜通線高岳駅1番出口徒歩4分
営業時間: 8:00〜21:00
定休日: なし
wifi: なし
電源: なし
喫煙: 可