激安モーニングセット380円!元気なお年寄りの粋な溜まり場
半田市は、どこにでもありそうな普通の田舎町。酢が有名で、蔵のまちとして栄えており、場所によってはバスツアーに組み込まれる観光スポットもあるが、県外から人が詰めかけるほどでは無い。市民が穏やかな毎日を過ごすのに丁度いい町だ。
車社会で、80歳を超えても車の運転をする高齢者も少なくない。自慢の愛車で出かける先は、朝の習慣であるモーニングだ。
ノスタルジックな喫茶店らしいロゴマーク。ローカルなこの町ではきちんとデザインされたロゴは珍しく、店の格式と歴史を感じる。
建物は、何十年も変わらない古めかしい雰囲気。脇に植えられている松が渋い。
入口には、巨大な皿の様な謎のオブジェ。見えないパワーが出ていそう。ミスマッチな手書きのメニューがアットホームで入りやすい。
店内は、常連客で賑わいを見せている。新聞や雑誌が十分にあり、ゆったりとしたひとときが過ごせる。
よく見ると、客の全員が高齢者だ。誰もが活き活きとしていて、会話を弾ませている。モーニングの文化が広まれば、認知症や介護が必要な高齢者の数はきっと減ると思う。
天井には豪華なシャンデリア。数年前にリフォームした、現代風の星柄の壁紙が不思議なテイストを創り上げている。
メニューには「コーヒーは最高級のトアルコトラジャブレンドを使用しています」。の文字。
レジカウンターの横には、美味しいトラジャコーヒーが飲めるお店の証明であるキーコーヒーのタペストリーが掛けてある。
客層に合った、苦みや酸味が少ない飲みやすいコーヒー。
注目したいのは豊富なモーニングメニュー。ドリンクの値段だけで付いてくるサービスモーニングが3種類と、追加料金で注文できるボリューム満点のモーニングが6種類。
これだけでもかなりのバリエーションなのに、それぞれのセットをアレンジ出来る。祖母に習って「Aセットをサラダモーニングで」と注文する。
通常、Aセットはトースト、ゆで玉子、乳酸飲料だが、Aセットのサラダモーニングにすると、乳酸飲料をキャベツのサラダに変更できる。
コーヒー一杯380円(税込)のおまけとは思えないセットだ。
どて煮や味噌カツといったご当地メニューの他に、牡蠣、生マグロなど、海が近い地域ならではのランチも気になる。
夜は人通りが少なくなり、コンビニやチェーンの居酒屋しか営業していないこの町で、24時まで営業しているのが嬉しい。モーニングやランチサービス以外の時間は、喫茶店ならではのレトロなデザートもお勧めだ。
カフェテラスロダン青山店 店舗情報
住所: 愛知県半田市青山3-26-1
移動時間: 名鉄青山駅徒歩5分
営業時間: 8:30〜24:00
定休日: 年中無休
wifi: なし
電源: なし
喫煙: 可
HP: なし