コーヒーインストラクター1級の資格は、2級資格の上位互換。コマーシャルコーヒーについて学べるコーヒーインストラクター1級は、コーヒーの資格の中でもかなりの難関と言われています。今回は、コーヒーインストラクター1級の試験対策について見ていきます。
コーヒーインストラクターについて
コーヒーインストラクターとは、コーヒーの正しい知識の普及と、技術の向上を目的として作られた認定資格制度です。中でも、1級試験はコーヒーのプロフェッショナルとして必要な専門知識と鑑定技術を要するため、コーヒーの製造に関わる人におすすめの資格です。
コーヒーインストラクター2級保有者のみ
コーヒーインストラクター1級試験は、コーヒーインストラクター2級保有者と、1級の養成講習を受講した人に受験資格があります。また、過去10年以内に1級の養成講習を受講した人も、1級試験の申し込みが可能です。
まずはコーヒーインストラクター2級の資格を取得する必要があります。
勉強のポイント
コーヒーインストラクター1級試験は、学科と実技それぞれ100点満点中80点以上とらなければ、合格とはみなされません。2級試験との違いは、学科と実技どちらかも合格点をとらなくてはならないことです。
学科と実技どちらも確実に合格するため、2級試験の時に苦手だった部分を復習してから取り組む必要があります。実際に実技で落ちて再試験…という方は多いそうなので、養成講習会も気を引き締めて受講するようにしましょう。
コーヒーインストラクター1級の試験対策
実技試験では、コーヒー豆から生産国や品種を判断する問題、実際にカッピングをしてのコーヒーの格付、標高の異なる豆の風味の違い、アンウォッシュドとウォッシュドそれぞれの特徴、そのコーヒーに含まれるダメージ豆の種類を答えるなど…かなりディープな知識が求められます。
その他にも、ブレンドの配合比率や、どの豆が使用されているかを答える問題もあるので、一発合格を目指す方は実技を集中的に予習することをおすすめします。
養成講習会では…
1級の養成講習会では、講義で使用したサンプル豆を持ち帰ることができるので、自分で弱いな…と思った点を試験前に復習すると、自信をもって試験に臨むことができるでしょう。
2級で学んだ部分も、あらためて…
筆記試験では、2級試験よりもコアな出題が増えます。コーヒー豆の産地と特徴、精製工程、原種、亜種、品種改良、焙煎によるL値の変化、豆の温度変化、ウォッシュドとアンウォッシュドの焙煎時間の違いや、コーヒーミルの刃の違いや特徴など…細部にわたって出題されます。
2級で勉強したことも、ゼロから学ぶつもりでテキストに臨みましょう。1級試験では本当にあなたがコーヒーについて理解できているのかどうかが常に試されます。直球ではなく、変化球の問題が出題されても正しい答えが導き出せるように努力することが重要となってきます。
試験で力を出し切るには
コーヒーインストラクター試験は、点数の載った合否のお知らせはくるものの、実際の試験問題とその答えについて、自分が何を間違えたのか知ることができません。
試験で力を出し切るには、とにかく、教本を言葉通り勉強するのではなく、噛み砕き覚えることです。そして、実技は養成講習会で、自分の味覚・視覚・知識についての判断力を確かめるチャンスです。ここで自分の弱点がわかれば、試験前に復習することができます。
試験前は、刺激の少ない食事や飲み物を摂り、ベストな状態で試験に臨むようにしましょう。
コーヒーインストラクター1級の試験対策 まとめ
コーヒーインストラクター1級試験をスムーズにクリアするには、2級で培った知識よりもさらに深く、細部にわたってコーヒーについて理解しなければなりません。かなりの難関試験ですが、1級の資格を得られれば、コーヒーのプロフェッショナルとして新しいスタートを切ることができます。
コーヒー業界で活躍したい方、コーヒーの仕事で世界へと羽ばたきたい方、コーヒー業界に新風を吹き込むのはあなたかもしれませんよ。養成講習会を受ければ10年間、受験資格があるとはいえ、一発合格を目指しチャレンジしましょう。