シアトル系カフェの広まりや、コーヒー専門店が増えてきたことにより、その認知度も上がっている職業「バリスタ」。バリスタになるために必要な資格と、その難易度や取得するための費用などを調べてみました。
バリスタの資格
バリスタになるために必要な資格はあるのかと聞かれると、答えは「いいえ」です。国家資格はありませんし、必ず持っていなければならない民間資格もありません。
しかし、自分の知識や技術を磨いてより質の高いものにでき、店のオーナーや客からの信頼にもつながるため、資格取得は有効と言えます。
コーヒーマイスター
JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)を開催し、世界大会へつながる人材を選出している協会が認定しています。確かな技術と知識、それをお客様に還元するコーヒーのプロフェッショナルを目指します。協会の会員会社に勤務、または個人会員にならなければ養成講座の受講資格は得られません。
認定協会:一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)
受験費用:39,420円+個人会員費10,000~30,000円/※受講料・認定試験料込み
合格率:40%前後
認定期間:3年毎に更新
アドバンスド・コーヒーマイスター(コーヒーマイスター中級資格)
コーヒーマイスターの資格を取得後、より高度で幅広い知識・技術の習得を目指すため、2012年より開設されました。A講座(スクーリング)を3つすべて受講・試験合格、及び4つあるB実習(スキルアップセミナー)より1つ受講・試験合格しなければなりません。
認定協会:一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会
受験費用:60,000~80,000円(受講する講座や実習により異なります)
合格率:4%前後
認定期間:3年毎に更新
JBAバリスタライセンス
JBAバリスタとしての基本的な知識や技術の習得、JBAが定めている基準のエスプレッソコーヒーが抽出できることを目指し、エスプレッソマシンの取り扱いなども学べます。
ライセンスにはJBAバリスタレベル1からレベル3まであり、レベル1に合格したらレベル2へと段階的に受講・受験できるようになります。
認定協会:一般社団法人 日本バリスタ協会(JBA)
受験費用:レベル1(67,000円)、レベル2(85,000円)、レベル3(100,000円)
※受講料・検定料・ライセンス登録料込み(税別)
合格率は非公開
認定期間:3年毎に更新
コーヒーインストラクター検定
日本初のコーヒー資格認定制度です。コーヒーを淹れる技術の習得より、豆に関する知識や高度な鑑定技術の習得となっています。2級・1級・鑑定士と上がっていき、コーヒー豆自体を取り扱う人に向いています。
認定協会:全日本コーヒー商工組合連合会(J.C.Q.A.)
受験費用:2級(36,000円)、1級(56,000円)、鑑定士(59,000円)
※受講料・検定料・教本・認定登録料込み(税込)
合格率:2級(93.8%)、1級(26.4%)、鑑定士(2.7%)
その他の資格
この他にも、コーヒーコーディネーター(日本創芸学院)、コーヒーアドバイザー(日本安全食料料理教会)、コーヒー&ティーアドバイザー(日本レストランディレクトゥール協会)など、コーヒーとは直接関わりのない協会が認定するコーヒー関連資格もあります。
難易度はそれほど高くなく、プライベートでコーヒーを楽しむために取得する人もいるようです。
バリスタの資格取得の難易度と費用まとめ
バリスタにつながる資格にはさまざまなものがありました。何でも良いから取得するのではなく、今の自分に必要な知識や技術を把握し、学べる内容や難易度、かかる費用なども含め、それに合う資格をきちんと見極めることも大切です。