コーヒーインストラクター2級の資格取得を目指そうと思ったら、当然それなりの勉強をする必要があります。全日本コーヒー商工組合連合会認定の“コーヒーインストラクター2級検定”、ここではその試験対策について見ていきましょう。
コーヒーインストラクターについて
コーヒーインストラクターとは、コーヒーに関する正しい知識の普及と、コーヒー技術の向上を目的とした資格です。
コーヒーインストラクター2級は、基礎的な知識と技術を習得できる内容になっており、コーヒーの販売や接客など、対面販売の仕事をする人におすすめです。
将来カフェを開きたい、もっと深くまでコーヒーについて知りたい、という方にはうってつけの資格です。
コーヒーインストラクター2級取得までの流れ
受講・受験の日程が公示されたら受講を申し込み、養成講習会を経て受験となります。100点満点中70点以上で合格となります。実技は1問10点満点、筆記は90点満点です。日程の詳細はJ.C.Q.A.(全日本コーヒー商工組合連合会)のホームページでご確認ください。
勉強のポイント
コーヒーインストラクター2級の勉強のポイントは、養成講習会までに教本をしっかりと頭に入れておくことです。ある程度コーヒーに関する知識が頭に入っていないと、実技講習会でそもそもついていけない可能性があります。まずは実技演習に向けしっかりと教本の内容を理解するようにしましょう。
また、実技は1問10点満点と点数配分が大きいので、確実に取れるよう細かな部分も聞き逃さないつもりで取り組みましょう。
コーヒーインストラクター2級の試験対策
実技試験では、アラビカ種・カネフォラ種・ロブスタ種の品種別の特徴や、産地ごとの味の特徴、ウォッシュド・ナチュラルなどの精製方法の違いについてのカップテストが出題されることが多いようです。
養成講習会の予習をしておこう
試験に近い内容の勉強ができる機会は養成講習会の1日のみしかないので、試験前は品種の違うコーヒーや焙煎度合いの違うコーヒーの飲み比べ、ウォッシュドとナチュラルの味の違いなどを勉強し、理解しておくと安心です。
一杯のコーヒーになるまでの経緯を理解しよう
筆記試験では、コーヒーの栽培、精製からはじまり、焙煎、抽出、保存方法まで、コーヒーチェリーが1杯のコーヒーになるまでのすべてが出題されます。
コーヒーの精製方法や工程、品種と産地の分布、品種ごとの特性など、栽培や生産地に関する問題は、地図を見て産地を答えられるよう、各国の位置とともにその産地のコーヒー豆の特徴、格付け、精製方法なども合わせて覚えるとよいでしょう。
成分や味の変化、保存方法についても学ぼう
さらに、焙煎によるコーヒー成分の変化、グラインドによるコーヒー成分の抽出スピードの違いやコーヒー器具による味の変化、コーヒーの最適な保存方法についてもしっかりと理解し覚えておくとベストです。
暗記じゃなくて理解することがポイント
コーヒーインストラクター2級試験は、暗記するだけでは解くのは難しいです。暗記で覚えてしまうと、ひっかけ問題が出た場合に答えに迷いが生じてしまいます。
出題範囲も栽培から抽出、保存方法までと幅広いので、理解することが合格への一番の近道です。試験に落ちても、養成講習会を受けている人はもう一度受験する資格があるので、あきらめずに努力を続けていくことが大切です。
コーヒーインストラクター2級の試験対策 まとめ
コーヒーインストラクター2級試験は、コーヒーの基礎知識として、栽培からコーヒーの抽出、保存までのすべてが試験範囲となります。教本を覚えるだけでは、ひっかけ問題で撃沈する可能性もありますので、暗記ではなく理解する力が求められます。
もともとコーヒーの知識がある方もない方も、教本と養成講習でコーヒーに関する知識をイチから学びなおすつもりで取り組むのがおすすめです。
コーヒーのプロを目指す人も、初心者の人も、まずは2級を取得しコーヒーのディープな世界へ一歩踏み出してみませんか。