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コーヒー鑑定士は虫歯がない!?

コーヒー鑑定士は虫歯がない!?

コーヒー鑑定士と呼ばれる方々は、豆の品質チェックから、買付けのビジネス領域までをこなすコーヒーのスペシャリストです。「私生活まで全てをコーヒーに捧げている」と言われているコーヒー鑑定士。彼らには、「虫歯がない」という噂がありますが、一体どうしてなのでしょうか。真相を探ってみました。

コーヒー鑑定士といえばブラジルのクラシフィカドール

日本にも「コーヒー鑑定士」という“コーヒーインストラクター1級以上に受験資格が与えられる上位資格”がありますが、通常、コーヒー鑑定士というと、ブラジルでのクラシフィカドールを指しています。

クラシフィカドールの資格を取得するためには、ブラジルにあるサントス商工会議所の「クラシフィカドール・コース」に入学し、全過程を修了後、卒業試験に合格しなくてはなりません。

クラシフィカドール・コースでは、コーヒーに関する様々な知識や技術を学びます。買い付けや販売、豆の格付けを行うための判断基準や「ブレンドによる味の作り方」など、コーヒーのスペシャリストと呼ぶにふさわしい技術を学ぶのです。

クラシフィカドール・コースの入学条件として

このコースを受講するためには、いくつかの条件があります。その中の1つに「口内が健康であること」というものがあるそうです。何故このような条件があるかというと、コースの講義で行う「カップテスト」という項目に影響が出るからと言われているからです。

虫歯は「カップテスト」に影響が出る?

コーヒー_カッピング_イブリック_鑑定士

カップテストとは、コーヒーを口に含んで豆の品質を確認する最も大切な作業の1つです。クラシフィカドール・コースの講義でも、もちろんカップテストを行いますが、その際にたくさんの人が同じカップを使ってテストを行います。

そのため、一人が虫歯にかかってしまうと他の人に感染してしまう恐れがあるのです。こういった、衛生面に考慮して「口内が健康であること(虫歯がないこと)」という条件を加えたのでしょう。

味覚を保つため日常生活に“制限”がある

コーヒー鑑定士は、人並み以上に嗅覚や味覚が優れていなければなりません。また、日々の“コンディション”調整にも人一倍気を遣う必要があります。

例えば、味覚が鈍くなるため「酒は飲まない」と言われています。もちろん「喫煙も禁止」です。食事に関しても、舌に味が残ってしまう「ニンニクなどの刺激物は控える」のだとか・・・。さらには、鼻の粘膜にダメージを与えないよう「泣くことさえも我慢する」らしいです。コーヒー鑑定士とは、心からコーヒーを愛していないと就けない仕事なのです。

コーヒー鑑定士に虫歯がないのは仕事柄必至

コーヒー鑑定士に「虫歯がない」というのは、ある種必然的なことのようです。クラシフィカドール・コースを受講するための条件となっていますが、おそらく卒業後もコーヒー鑑定士として仕事を行う上で、虫歯のある人はいないでしょう。

コーヒー鑑定士が日頃から行っている制限には驚くべきものがあります。日常生活全てをコーヒーに捧げるコーヒー鑑定士にとって、虫歯云々は日頃の制限と管理の一つにすぎないのかもしれませんね。

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coffeemecca編集部

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