今回紹介するのはエルサルバドルの豆です。名前くらいは聞いたことがあるけど…という方は多いかもしれません。
エルサルバドルのコーヒー豆全般の特徴として、コクと酸味が複雑に絡み合い農園ごとに面白い味を味わうことができます。そんなエルサルバドルの豆の中で、今回は「エル・モリーノ農園」をご紹介します。
今回のコーヒーの情報
- 農園:エル・モリーノ農園
- 産出地:エルサルバドル
- 焙煎:ハイロースト
- 抽出方法
フレンチプレス(粗挽き、抽出時間は3分40秒)
ペーパードリップ(コーノ式)
良い環境で育った豆
エルサルバドルのコーヒー豆の大きな特徴は、生産過程にあります。シェードグロウンという木陰を利用した伝統的な栽培方法や、丁寧な精製、環境に配慮した農園づくりと、良い環境下で育てられたコーヒー豆が多く流通しています。
エル・モリーノ農園も環境には力を入れており、レインフォレスト・アライアンスとよばれる、環境に配慮したコーヒー豆に贈られる国際的な認証を受けています。もちろん、味についても高い評価を受けています。
カカオのようなコクと香り
このエル・モリーノ農園の豆の袋を開けたときに感じたのは「カカオのフレーバー」です。実際に抽出したコーヒーも、同じくカカオを想像させる良い香りが漂いました。しかし鼻に残るようなものではなく、非常にすっきりとした鼻通りの良い香りです。
さらに、焙煎による香ばしい香りも感じられ、カカオの香りをさらに引き立てています。香りだけでも楽しめてしまうコーヒー豆と言えるのです。
しっかりとしたコク&ほんのりとした酸味
エル・モリーノ農園のコーヒーは独特で、面白い味わいを持っています。中心にチョコレートのようなコクが居座り、その周囲で酸味がふわっと漂っているイメージです。
このコーヒーで注目したいのは「コクの強さ」です。ペーパードリップで抽出すると、ハイローストにもかかわらず、しっかりと強いコクを感じることができました。しかし苦味が強いわけではなく、またコクも余韻を残しながらもなめらかに消えていきます。
それに加え、フレンチプレスで飲むとわずかに甘味があり、カカオと一緒にナッツのような風味も感じることができます。ペーパードリップと比較すると、まろやかであっさりとした味になり、より飲みやすい口あたりになります。
読書の時にオススメ
お話しした通りコクの強いコーヒーですが、ストロングではなく落ち着いた味わいです。そのため、読書など落ち着きしっくりしたいシチュエーションの時に最適な一杯です。
さらに、最大の特徴であるコクを生かしてカフェ・オ・レで飲んでみると、とてもまったりとしてより落ち着くことができるかもしれません。低脂肪乳だとフワッとした軽やかで丸みのある味に、濃厚な牛乳だと重みのあるまろやかな味になります。
エルサルバドル エル・モリーノ農園 まとめ
ハイローストにすることで、通常のフルシティローストのような感覚になります。そのため、焙煎はフルシティローストまでがオススメかもしれません。それ以上だと苦味とコクが強くなりすぎてしまい、飲みづらくなる可能性があります。
また、抽出に関してペーパードリップでは深みのある強いコクを感じに。フレンチプレスならナッツの風味を加えたまろやかな味わいになります。エル・モリーノ農園の豆のコクを感じたい方は、ペーパードリップで飲まれることをお勧めします。
コクを楽しみたい方、ぜひ飲んでみてください。
豆の情報
農園:エル・モリーノ農園
産出国:エルサルバドル
飲み方:フレンチプレス(個性を味わうならペーパードリップ)
焙煎:ハイロースト~シティロースト
購入店:珈琲問屋 購入店