コーヒーの専門用語を紹介していく当コラム。今回は「さ行」のコーヒー用語を紹介します。
サーティフィケーション
コーヒーの栽培・精製・ローストには様々な方法があり、それぞれに適切な方法を定めている認証団体や専門の機関があります。各団体が定めるガイドライン通りに、栽培・精製・ローストが行われている豆に対して与えられるのが「サーティフィケーション」と呼ばれる認証です。
サーバー
ペーパードリップ・ネルドリップでコーヒーを淹れる際、ドリッパーから抽出されるコーヒーを受け止め貯めておくための器具をサーバー(コーヒーサーバー)と言います。サーバーにたまったコーヒーをそのまま保温する機械も多く、大量に抽出するときには重宝します。
サイクロン
コーヒー豆を焙煎する課程で発生する、煙やガスを排出する装置のことを「サイクロン」と言います。また、焙煎時に出る種子の皮を取り除く機械も同様にサイクロンと言うそうです。
サイズクラシフィケーション
コーヒー豆の選別(格付け)を行なう際、豆の大きさを基準にする方法をサイズクラシフィケーションと言います。大きさを図るスクリーンを用いて選別され、生豆がスクリーンをすり抜けるどうかでグレードが決まります。
栽培適地
北緯25度〜南緯25度の地域は、コーヒーの栽培適地(コーヒーベルト)と呼ばれています。赤道を挟んでおり、コーヒーの主要生産国はすべてこの栽培適地に入っています。
サイフォン
コーヒー抽出器具の一種。フラスコ、フィルター、ロートの3つで構成されています。最下部のフラスコでお湯を沸騰させることによってお湯がロートに流れ、中のコーヒー豆から抽出されるという仕組みで“バキュームコーヒーメーカー”と呼ばれることもあるそうです。
サイフォニスト
サイフォンを用いたコーヒー抽出のプロフェッショナルを「サイフォニスト」と呼びます。サイフォン技術を競い合う「ワールドサイフォニスト チャンピオンシップ」という世界大会もあり、各国から腕自慢たちが集まります。
サステナビリティー(サスティナブルコーヒー)
サステナビリティーとは、本来“持続可能な”という意味を持つ言葉です。コーヒーの業界では、“未来の自然環境”まで考えて栽培されたコーヒーを指します。環境保護や地域の社会資本が整っている産地から生産されたものを「サスティナブルコーヒー」と言います。
サードウェーブ(サードウェーブコーヒー)
アメリカのコーヒー文化は、これまで3度に渡るムーブメントが訪れています。
1960年代まで続いた大量消費のファーストウェーブ、シアトル中心に広がった深煎りの流行セカンドウェーブ、そして現在まで続くハンドドリップで丁寧に1杯ずつ淹れるムーブメントが現在のサードウェーブです。
さび病
コーヒー栽培時にコーヒーの葉を侵食する病気の1つ。1970年代にブラジルで大流行した後、世界の主要コーヒー原産地にも広がっていき、大きなダメージを与えました。