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コーヒー飲料メーカー「UCC上島珈琲株式会社」について

コーヒー飲料メーカー「UCC上島珈琲株式会社」について

UCC上島珈琲株式会社は、兵庫県神戸市に本社を置く、コーヒーを中心とした飲料・食品メーカーです。世界初のミルク入り缶コーヒーを発売したことで知られています。

UCC上島珈琲株式会社の歴史

UCC上島珈琲株式会社は、1933年に上島忠雄さんが上島忠雄商店を創業したのが始まりです。そこから、1951年に上島珈琲株式会社を設立します。

1969年には、飲料製造会社「UCCボトラーズ株式会社」を設立し、世界初の缶コーヒーを開発、製造販売を開始しました。1972年にはコーヒー業界で初めて、家庭用レギュラーコーヒーのテレビコマーシャルを開始します。

1981年に、ジャマイカ国にて世界初のブルーマウンテンコーヒーの農業経営事業を開始します。1989年に、アメリカ合衆国のハワイ州にハワイコナコーヒー直営農場を設立、そして1991年にUCC上島珈琲株式会社に社名を変更し、現在に至ります。

UCC上島珈琲株式会社の特徴

UCCグループのコーヒー事業の特徴は、直営農園事業を行なっていることです。ジャマイカとハワイに2ヶ所のある直営農園ですが、特にジャマイカのブルーマウンテンコーヒーエリアでの直営農園の開設は、日本のコーヒー業界で初めての試みでした。これは、日本に世界最高級のブルーマウンテンコーヒーを安定的に供給するために開設されました。

カップから農園まで

ハワイ島のコナ地区の直営農園は、高品質のハワイコナコーヒーの安定供給と消費拡大を目的としています。この直営農園の開設・経営には、苗木を育て、原料調達、輸入、研究開発・品質保証、製造、製品・販売、さらには文化の創出に至るまで、世界唯一「カップから農園まで」という、UCC上島珈琲株式会社の企業理念が基本となっています。

コーヒー豆の仕入先

UCC上島珈琲株式会社は、自社農園のあるジャマイカ国とアメリカ合衆国のハワイ州を主な仕入れ先としてる他、スイスとブラジルに買い付け専門のグループ会社を設立し、ヨーロッパやブラジルからも生豆の仕入れを行う、グローバルな展開をしています。

UCC上島珈琲株式会社の取り組み

UCC上島珈琲株式会社では、仕入れや販売のみならず、コーヒーに関する様々な取り組みを行っています。

厳しい品質管理

アメリカに本部を置く環境・人権保護の非営利団体が、その地域の労働環境の向上や、教育、環境保全に至るまで厳格な基準のもとに承認した農園でつくられたコーヒーのことを「サステイナブル・コーヒー」といいます。UCCでは、この農園で作られたコーヒーのみを原料として使用しています。

世界基準のUCCクオリティ

ブラジルからの仕入れの際には、1984年に設立された現地法人により、輸出する前のコーヒー豆の品質に目を配り、量・質ともに安定した状態で日本へ送り出せるようにしています。

また、コーヒー豆を専門のコーヒー鑑定士がUCC独自の基準により8等級にクラス分けし、日々品質のチェックを行っているそうです。この基準はUCCクオリティと言われ、コーヒーの本場ブラジルでも最もハイレベルな基準として知られた存在です。

コーヒー文化の伝承

80年の歴史で培ってきたコーヒー文化の伝承方法として、コーヒー博物館を開設。また、日本初のコーヒーアカデミーを設立し、社内の人材育成だけでなく、より多くの愛好家・専門家を養成し、コーヒーのさらなる価値向上につなげようとしています。

コーヒー飲料メーカー「UCC上島珈琲株式会社」まとめ

「カップから農園まで」という一貫したコーヒー事業を展開しているUCC上島珈琲株式会社。この一貫したコーヒー事業の展開は、世界のコーヒー事業の中でも唯一の取り組みです。そして、世界初の缶コーヒーの発売、日本初のコーヒー農園経営、博物館の開設など、日本のコーヒー業界の先駆け的な存在です。

この先、どのような挑戦をしコーヒーの可能性を追求していくのか、楽しみでなりません。

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coffeemecca編集部

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