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サスティナブルコーヒーってなんだろう?【PART2 – 役割と現状】

サスティナブルコーヒーってなんだろう?【PART2 – 役割と現状】

さて前回はサスティナブルコーヒーの概要をお話させていただきました。そして今回はサスティナブルコーヒーが果たしている役割と現状についてお話させて頂こうかと思います。

この記事をお読みになっている方の中にはスペシャリティコーヒーのような高品質のコーヒーを飲んでいる方も多くいると思います。みなさんはスーパーマーケットや豆販売店でコーヒー豆を買うときに下の画像のようにフェアトレードやレインフォレストなどの認証付の豆が陳列されているのを見たことないでしょうか。

また見たことある方は高品質な商品を取り扱う店に多いと思ったことはありませんか。実はこれらサスティナブルコーヒーの認証はコーヒーの品質の保証書ともいえる役割も果たしています。

サスティナブルコーヒー認証

サスティナブルコーヒー認証はなぜ高品質の証なのか

なぜサスティナブルコーヒーの認証が高品質と言えるのでしょうか?今回はフェアトレードとレインフォレスト・アライアンスの例で説明していきます。

まずフェアトレードは名前の通り公正な価格による取引がメインです。そのため生産者は比較的高い収入を得ることができるため、様々な設備や環境を整えられる結果、品質向上に繋がるのです。さらにフェアトレードは公正な取引を行うために、認証が厳しくコーヒー豆の生産などに関しても様々な指導や支援が行われています。だからこそ高品質なコーヒーを生産している証と言えるのです。

次にレインフォレスト・アライアンスは和訳すると「雨と森」。その名の通り環境に関するものです。全ての作物に関して言えますが、美味しい作物を作るには良い環境が必須です。しかし従来のコーヒー生産は森林伐採などによる土壌侵食や水質汚染など良いとは言えない環境下で育てていました。

そこでレインフォレスト・アライアンスは環境保全や有機栽培などにより良い環境下でコーヒーを作ることを目指しています。そして高品質で美味しいコーヒーを作ることができているのです。

スーパーなどで意外と手に入るサスティナブルコーヒー

実際に最近では缶コーヒーや人気沸騰中のコンビニコーヒーに認証がつけられていたりしています。またコーヒー豆の品評会で上位入り常連のエル・インヘルト農園(グアテアラ)はレインフォレスト・アライアンスの認証を受けており、成城石井などのスーパーマーケットなどで購入できます!

エル・インヘルト農園 グァテマラ

またサスティナブルコーヒーの旗手的存在として町のあちこちに存在するシアトル系コーヒー(StarbucksやTully’s coffeeなど)があります。もしかすると普段、飲んでいるコーヒーがサスティナブルかもしれません!

レインフォレスト・アライアンス 認証

実は身近に存在するサスティナブルコーヒー。ぜひ皆さんもこれらの認証を探してみたり、良いコーヒーを探す時の基準の一つとして参考にしてみてください!!

About the Author

上智大学SSCM

上智大学SSCMは、環境や人権に配慮されたコーヒーであるサステイナブルコーヒーを通して、サステイナビリティーという概念を学んだり、認証団体や他の国際協力団体との交流、上智大学内や他大学でセミナーを開き、一人でも多くのひとにサステイナブルコーヒーについて知ってもらおうという活動をしています。 http://sustainable-sophia.jimdo.com/