「サードウェーブコーヒー」
最近、よく耳にすることが多くなったこの言葉。コーヒーという名前が付いていますが、新しいコーヒーの種類でしょうか。今話題のサードウェーブコーヒーを紐解いていきたいと思います。
サードウェーブコーヒーとは?
そのまま訳すと「第三の波のコーヒー」と訳せます。そして第三の波とは、アメリカでのコーヒーの流行の3回目の波のことを指しています。
第三の波があるということは、第一の波(ファーストウェーブ)、第二の波(セカンドウェーブ)があったということです。まずは流れを遡り、第一・第二の波を見ていきましょう。
第一の波(ファーストウェーブ)
・19世紀の後半~1960年代
コーヒーの大量生産が可能になったことで価格が下がり、広く普及しました。そのため、家庭や職場などで日常的にコーヒーが飲まれるきっかけとなりました。この頃のコーヒーは、浅煎りの豆を使ったいわゆる「アメリカンコーヒー」です。
第二の波(セカンドウェーブ)
・1970年代前後~
深煎りの豆を使ったシアトル系コーヒーが注目を集め、その代表ともいえるスターバックス(1971年創業)がチェーン展開、世界中に広まりました。エスプレッソコーヒーにたっぷりミルクを注いだものや、期間限定のフレーバーなどが人気。一部のコーヒーがスイーツ化していきます。
そして、時代は第三の波に入っていきます。
第三の波(サードウェーブ)
・1990年代後半~
「より高品質なコーヒーを」
サードウェーブで重視されているのは、ブレンド豆を使わずに単一種の苗木から収穫されたコーヒー豆のみを使う“シングルオリジン”です。
そして、シングルオリジンのコーヒー豆に合う焙煎をします。焙煎してから時間の経っていない新鮮な豆を使い、抽出する直前に豆を挽き、抽出法を選ぶ。その一杯を丁寧に淹れ提供されるのです。
波の中心になったのはサンフランシスコ。
サイトグラス(Sightglass)
フォーバレル・コーヒー(FourBarrel Coffee)
ブルーボトル・コーヒー(BlueBottle Coffee)
リチュアル・コーヒーロースター(Ritual Coffee Roasters)
が有名です。
日本では2015年2月に東京の清澄白河、3月に東京の青山にブルーボトルのカフェがオープン。ニュースなどでも話題となり、サードウェーブコーヒーが注目を集めているところです。
サードウェーブコーヒーまとめ
ニューウェーブともてはやされていますが、日本には昔からハンドドリップで一杯ずつ淹れられ、提供される喫茶店が数多く存在しています。そこに、さらに付加価値のついた上質でこだわりのサードウェーブコーヒー。
これからどのように広まっていくのか注目です。