LA発のサードウェーブコーヒーの雄
日本ではここ数年コーヒーブームが来ていて、去年がピークなイメージでしたが、勢いは衰えることがなく2016年も毎週のように新しいお店がオープンしています。
一口にコーヒーと言っても、お店のコンセプト、コーヒー一本で勝負しているお店からフードにも力をいれているお店、土地柄から訪れる人の層も様々ですが、東京は本当にお店の種類が豊富です。
日本上陸系の海外コーヒーショップは多いです。
スターバックス、タリーズコーヒーに始まり、先日上陸1周年を迎えたブルーボトルコーヒーや、青山のTHE LOCALで提供されているRITUAL COFFEE ROASTERS、都内のコーヒーイベントで良く目にするFour Barrel Coffeeなど。
2016年4月に新宿にオープンしたVERVE COFFEE ROASTERSもそのひとつです。
VERVE COFFEE ROASTERSは2007年にアメリカ・サンタクルズで始まったコーヒーロースターです。埼玉県のコーヒーショップで代理販売されていましたが、現在はこちらのお店が直営という感じらしいです。
店舗は新宿南口にオープンした商業施設NEWoMan内。JRの新宿駅からすぐ施設に入れる場所に位置しています。
入り口では通勤途中の人をターゲットにしていると思われるQUICKCUP COFFEEを提供しています。サーブも早く、価格も抑えていますし、お店の場所も駅の改札からほど近くであることから気軽に利用できる設計です。
店舗自体は広くなく、お店の壁伝いにカウンター席があるのと、2人掛けのテーブルが3組ほど。見ていると、テイクアウトで購入されるお客さんの方が多い印象です。
お店のロゴが書かれたタイルが、高級感を感じさせます。
コーヒーのメニューはエスプレッソ系、ハンドドリップ系ともに種類がかなり豊富です。メニューボードを一見しただけだと聞き慣れないものも並んでいるので、お店の人に聞いてみると良いです。
(ちなみにメニューの価格は税抜きとなっています)
注文カウンターの横にはPourover(いわゆるハンドドリップ)のスペース。綺麗に整列されたドリッパーが訪れる人々の目を惹きます。
Pouroverのケニア・カロゴト。華やかな香りと柑橘を彷彿させるフルーツ感のある酸味。少し温度が下がるとその明るさが一層増します。
提供されるカップは12オンス、スターバックスで言うところのトールサイズ(約360ml)です。飲み応えは十分ですが、個人的には少し量が多いかな、もう一回り小さいサイズがあると嬉しいと感じました。
(QUICKCUP COFFEEは8オンスも提供されています。)
フード類はペストリーが数種類あり、時々で変わるようです。コーヒーと共に頂く軽食として適している印象です。
オープンしてすぐの4月にはメニューにはありませんでしたが、6月に訪れた際には「ニトロコールドブリュー」という聞き慣れないメニューがありました。
コールドブリューという単語は最近よく耳にする機会も増えてきましたが、いわゆる「水出しアイスコーヒー」のことです。対してニトロは、nitrogen=窒素を指します。
サーバーからコーヒーを注ぐ際に窒素を入れることで、クリーミーな泡を作り出し、一見すると黒ビールのように表面にきめ細かい層ができます。
目で見ても楽しい一杯ですが、特筆すべきはきめ細かい泡が生み出す驚くほどマイルドでクリーミーな口当たり。そして後から追いかけてくるコーヒーの香りと強い甘みは、アイスコーヒーという概念を新しいベクトルに向かわせる予感がしました。
VERVE COFFEE ROASTERS 店舗情報
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU 2F
移動時間:JR新宿駅南口から徒歩3分
営業時間:8:00 ~ 22:00
定休日:なし
wifi:なし
電源:なし
喫煙:不可