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サイフォンコーヒーの器具とその使い方

サイフォンコーヒーの器具とその使い方

サイフォンコーヒーは、19世紀にイギリスで発明されたものです。蒸気圧の差で湯を移動させ、コーヒーを抽出する方法で淹れられたコーヒーです。そして、コーヒーのできる過程が目でも楽しめる演出効果の高い抽出方法なのです。

あまりなじみの無いサイフォンコーヒーですが、器具と使い方をここではご紹介します。

サイフォンコーヒーの必要器具

  • サイフォン一式(ロート、フラスコ、フィルター、アルコールランプ、スタンド)
  • へら
  • 計量スプーン

器具の使い方と淹れ方

  1. フィルターを準備します。
    金属製のろ過装置にフィルターをセットします。
  2. お湯を沸かします。
    フラスコに淹れる杯数分のお湯を入れ、乾いた布で外側について水滴をよく拭いてアルコールランプにかけて沸かします。アルコールランプの火は強すぎないよう注意してください。アルコールランプをつけた時、火の先端がフラスコの底に当たる程度の小さい炎で十分です。
  3. フィルターをセットします。
    フィルターをロートにセットします。この時ロートの管の先端部に、ろ過器のスプリングの先の留め金をしっかりと掛けます。また、ロートを覗いて、ろ過紙が真ん中に固定されていることを確認してください。
  4. コーヒーの粉を入れます。
    ロートに計量スプーンで、正確に計った杯数分のコーヒー粉をいれます。
  5. フラスコの沸騰を確認します。
    フラスコのお湯の沸き加減を確認します。ロート完全に差し込まないように注意しながら、ろ過器の先から垂れているボールチェーンをお湯に沈めます。お湯が完全に沸騰しているときは、細かな泡がチェーンを伝って上がってきます。
  6. 1回目の攪拌・抽出をします。
    必ず沸騰していることを確認し、一度火から離して、お湯のポコポコが鎮まったところでロートをしっかりと差し込みます。
    ※この時、フラスコを火にかけたままロートを差し込むと、湯が噴き出したりすることがあるので注意してください。
    再びお湯にかけると、お湯がロートの上のほうに上昇してくるので、完全に上がりきってしまう前に、へらでコーヒー粉とお湯をなじませるように、素早く数回円を描くように攪拌します。ここで少し日から遠ざけ弱火のようにし、15~45秒を目安にそのまま置き抽出します。
    抽出時間は、コーヒーの焙煎度や挽き方によっても変わりますが、長すぎると雑味が出てしまうので1分は超えないように注意してください。
  7. 2回目の攪拌・抽出をします。
    抽出時間が終了したら火を消し、ろ過をスムーズに行うために2回目の攪拌をします。もう一度へらでロートの中を軽くかきまぜ、ロートの中のコーヒー液がフラスコへ落下するのを待ちます。
  8. 完全に落ちきったら出来上がりです。
    この時、コーヒーがなかなか落ちてこない場合があります。その場合、布巾でフラスコを包むなどして、フラスコの温度を下げます。また、いったんフラスコに落ちたコーヒーがロート側に戻ってしまう「バックロート」という現象が起きると、コーヒーの味に影響が出てしまうので注意してください。

サイフォンコーヒーの器具とその使い方まとめ

コーヒー初心者にはハードルが高く思われるサンフォンコーヒーですが、必要な器具は専門店などで、一式まとめてすぐ使えるように市販されています。そして、器具の使い方や淹れ方は、動画サイトでも確認できますので、初心者でもすぐに淹れることができます。

また、サイフォンで正しく淹れると、個人の技術に左右されることが少なく、安定した味を出すことが出来ます。コーヒーメーカーでは味わえない、視覚と聴覚も楽しませてくれるコーヒーの淹れ方ですね。

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coffeemecca編集部

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