皆さんは、コーヒー豆にも賞味期限があるのをご存知ですか。「コーヒー」と聞いた時、まずはどんな状態を思い浮かべるでしょうか。
色が黒い、苦い…など人によってさまざまだと思います。見た目にはわからないけれど、コーヒーにも実は賞味期限というものが存在します。正確に言うと、『コーヒーの鮮度を保つことができる期限』です。今回は、コーヒー豆の賞味期限についてご説明いたします。
コーヒー豆にも賞味期限?
コーヒー豆の賞味期限は、粉の状態と豆の状態で変わってきます。粉の状態で3週間ほど、豆の状態で1~2ヶ月ほどが風味が落ちず、美味しく飲める期間です。
上記は、密閉容器に入れ冷蔵庫で保存した場合のおいしく飲める期間です。焙煎をしていない生豆の場合はお米と同様保存がきき、常温保存でなんと3年も保つそうです。
しかしコーヒーの場合、「賞味期限」という考え方はあまり適した表現ではありません。
珈琲の風味は”鮮度”が重要
一般的には、半年でも1年でも「飲める」とお考えいただいても間違いではありませんが、時間と共に酸化(劣化)し、味が落ちていくということを知っておきましょう。
賞味期限という意味では、どこに線引きをしていいのかが難しいです。ある程度おいしく飲むということであれば、「焙煎豆のまま」の状態で「冷蔵庫で保存」して2ヶ月ほどはおいしく飲むことができます。
珈琲は生鮮食品に例えられるほど、鮮度が重要なものです。鮮度が高ければ高いほど、風味の豊かなコーヒー液を抽出できます。
もっとも飲み頃と言えるのは”焙煎後3日以内”
「焙煎直後〜翌々日」くらいがより美味しい期間と言えるでしょう。そこから1〜2週間くらいかけて味の変化を楽しむのもある種ひとつのコーヒーの楽しみ方です。
挽いた豆の場合、挽いてすぐの状態から鮮度は落ちるというほど、急速に鮮度は落ちていきます。できる限り、飲む直前に挽く、挽いたら1回で使い切ることを心がけましょう。
それが難しい場合も、『3日以内には飲み切る』ようにすると、おいしい飲み頃のコーヒーと言えます。
保存状態を左右する条件
- 温度
当然ながら、温度が高くなるほどコーヒー豆は傷みやすくなります。10℃上がると賞味期間が約半分になるとも言われるほど。(できるだけ低温での保存が良いです) - 湿度
湿度が高くなるほど、傷みやすくなります。特に焙煎した後の煎り豆は水分が抜けている状態のため、吸湿しやすいです。缶の蓋や袋の口をきちんと閉めて保存すると、良い状態を保つことが出来ます。 - 酸素
酸素に触れた状態でいると、酸化が進み傷みやすくなるので、空気が入らなないように密封保存するのが基本です。 - 光
光を受けると傷みやすくなります。特に直射日光(紫外線)にあたると急激に劣化がすすむので、日のあたる場所での保存は避けましょう。
コーヒー豆を保存する上で注意したいのが、”冷蔵庫での保管方法”です。保管方法としては『常温保存』『冷蔵保存』『冷凍保存』の3つ。購入して2週間ほどで飲みきるのであれば、湿気の少ない15℃以下の暗所での保管で問題はないのですが、冷蔵庫で保管しておくにはひとつだけ気をつけなくてはなりません。
それは、冷蔵庫内の”臭い”が付いてしまうこと。コーヒー豆には脱臭作用があるため、しっかりと密封しなくてはならないということです。
コーヒー豆の賞味期限について まとめ
コーヒー豆は、買い置きをし、時間が経てば立つほどどうしても酸化(劣化)が進んでしまいます。酸化が進むと、風味も飛び味も落ちてしまいます。飲めなくなってしまうというわけではありませんが、悪い意味で”すっぱく”なってしまったコーヒーでは満足に楽しむことはできません。
『コーヒー豆は生鮮食品』と言う事を頭に置き、飲み切れる分ずつを小まめに購入するのがベストです。