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美味しいコーヒーの基礎学【コーヒー豆の保存方法編】

美味しいコーヒーの基礎学【コーヒー豆の保存方法編】

焙煎したコーヒー豆は時間経過によって、風味が劣化していきます。美味しいコーヒーを飲むためには、保存方法に気を使わなくてはなりません。ここでは、コーヒー豆の保存方法の基本について見ていきましょう。

コーヒー豆について

コーヒー豆は、焙煎した瞬間から酸化がはじまります。焙煎豆を保存している温度・湿度・光による劣化などが、コーヒー豆の風味に影響を与えます。

コーヒー豆の保存方法に気をつければ、コーヒーの風味の変化を最小限に抑えることができ、購入後も美味しいコーヒーを飲むことができます。そのためにも、コーヒー豆の保存はしっかりと行っておくようにしましょう。

コーヒー豆の劣化につながるもの

風味 スパイス

コーヒー豆の天敵とも言えるのが、湿気・外気・直射日光・気温の4つ。コーヒー豆は収穫後に乾燥させ、焙煎によって熱を加えることで水分をほとんど含んでいない状態になります。そのため水分を吸収しやすく、“湿気た”状態にしてしまうことで、劣化する速度が早まってしまいます。

また、あまり知られていませんが、水分とともに外気に含まれる“臭い”も吸収してしまう性質を持っています。そのため、なるべく外気に触れない状態を保つことも重要です。

そして、直射日光と気温。これは食料品全般に言えることですが、日の当たらない、かつ高温になるような場所に保管しておかないようにしておきましょう。

コーヒー豆の理想的な消費方法

コーヒー豆を美味しく楽しむための理想的な消費方法は「購入から一週間で全てを飲み終えること」です。“豆”よりも“粉”の状態の方が外気に触れる面積が多いため、その分劣化が進んでしまうためです。飲む分だけを直前にグラインドして淹れるようにすれば、鮮度が保たれた美味しいコーヒーを楽しむことができます。

「一週間ごと」を目安に購入・保存しよう

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コーヒー豆は「飲みきれる量」を考えて購入するようにしましょう。一週間で飲みきるくらいの量でしたら、密封瓶に袋ごと入れて冷暗所に保存するだけで十分です。少し多めにコーヒー豆を購入してしまった場合は、一週間で飲みきれない分を冷蔵庫に保存するようにし、はじめから長期保存目的で大量に購入した場合は、一週間で飲みきる分以外は、冷凍保存がおすすめです。

コーヒー豆は小分けで保存!

コーヒー豆を保存する時は、あらかじめ使用する量に合わせて小分けにしておくのがおすすめです。一週間分、もしくは一日分に分けておき、密閉して冷凍保存しておくと何度も外気に触れたりする心配もなく、その都度計量したりする手間もないので楽になります。

100円均一などで売っているジップロックなどが使いやすいのでおすすめですよ。

美味しいコーヒーの基礎学【コーヒー豆の保存方法編】まとめ

風味を劣化させずにコーヒー豆を保存しておく基本は、すぐ飲むものは冷暗所、それ以外のものは飲むタイミングに合わせて冷蔵、もしくは冷凍しておくことです。

コーヒー豆は気温・湿度の変化にとても敏感なので、季節ごとに消費できるようなタイミングで購入するのもおすすめです。正しく保存することで、コーヒー豆の酸化速度を遅くすることができれば、常に美味しいコーヒーを楽しむことができます。ちょっと高価な銘柄のコーヒーを手に入れた時は、保存方法や保存期間にもこだわってみてくださいね。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。