インスタントコーヒーの魅力は『お湯さえあればいつでもどこでも淹れられる』という点。その利点はもちろん職場でも生かすことができ、デスクにそっと置いておくだけで好きな時にコーヒーを淹れることが可能です。
職場でそっと寄り添うインスタントコーヒー
「コーヒーが飲みたいなぁ…でも買いに行く時間なんて今は…」そういった忙しく詰まった業務の合間にこそ、インスタントコーヒーは本領を発揮します。職場・オフィスでは基本的に“ゆっくり”よりも“仕事をしながら”というシチュエーションにこそ合っているのでは、なんて思います。
まずは、インスタントコーヒーを選ぶメリット&デメリットに視点を向けてみましょう。
インスタントコーヒーを選ぶメリット
- いつでもコーヒーを淹れることができる
- 好みの濃さを調整できる
- 買いに行く手間が一切ない
最初に触れたように、インスタントコーヒーは買い置きしておくだけで好きな時にコーヒーを入れることができます。コンビニに買いに行く間も惜しい状況では、インスタント以上に頼もしいコーヒーはないと言ってもいいかもしれません。
もうひとつメリットを挙げるとしたら、コーヒー液を濃縮したコーヒーパウダーの量を調整することで変えられる“濃さ”ではないでしょうか。スッキリしたい時には薄めに、眠気を飛ばしたい時にはガツンと濃いめに。そんな自由度の高さが、他のコーヒーにはない秀でた特徴と言えます。
インスタントコーヒーを選ぶデメリット
- ついつい飲みすぎてしまう
- “飽き”が大敵
- 長期的な保管はなるべく避けたい
メリットである“いつでも好きな時に”は、裏を返せばついつい次のコーヒーを淹れに行ってしまうというデメリットに…。コーヒーには覚醒作用や利尿作用があるので、飲みすぎることで“質のいい睡眠”や“脱水症状に近しい頭痛”などを引き起こしてしまいかねません。
残業中の一杯や徹夜のお供に選ぶコーヒーとしては、あまりおすすめとは言い難い面を持ち合わせています。
また、コーヒーとしては保存のきくインスタントではあるものの、やはり長期的な保管をしてしまうと風味の質は落ちてしまうケースもあります。同じ銘柄だからと飽きてしまい、しばらく放置したのちに「また飲もうかな」と思っても、劣化した状態のコーヒーはやはりおすすめはしません。
職場でのインスタントコーヒーの楽しみ方
是も非も持ち合わせているインスタントコーヒーですが、もちろんインスタントならではの楽しみ方や上記デメリットの解決策もあります。ある意味“ささいな楽しみ方ができる”というのも、飲み方を調整できるインスタントにしかできない趣味嗜好の領域です。
封を開ける瞬間の香り爆弾!
インスタントコーヒーの小瓶を買うたびワクワクさせてくれる理由が、例えるなら『香り爆弾』とでも命名できる“開封時の楽しみ”です。コーヒーの香りは3つに大別することができ、挽いた時の香り“フレグランス”、抽出後の香り“アロマ”、口に含んだ時の“フレーバー”という香りで区別されています。
(微妙にニュアンスは違うのですが)コーヒー液の結晶とも言えるインスタントコーヒーは、この開封時に襲ってくるフレグランスが、絵も言えぬレベルでクセになるのです。
買い換えるたび至上の香り爆弾を楽しめるのは、インスタントコーヒーだけの愉悦なのではないかと思います。
小分けにして飲むのが吉!業務のスイッチとしても…
言ってみればとても簡単な解決策なのですが、デメリットで挙げた“飲みすぎてしまう問題”は、1日分ごとに小分けにしてしまえば万事OKです。ネットショッピングや100円ショップなどで売っているちょうどいいサイズのケースを購入し(小瓶とかだとオシャレです)、その日飲む分だけを分けておきましょう。
出勤してまずは一杯、ランチの後に一杯、区切りのつくタイミングで一杯…と、業務のスイッチとして機能的に飲むのもおすすめです。
「いつ飲もうか?」「いや、もう少し頑張ってから…」なんて思いを巡らせるのも、ひとつの楽しみ方ではないでしょうか。ちなみに、1日多くても5杯までにセーブしておきましょう。
次の銘柄を考える楽しみがある!
少し老辺なモノの考え方かもしれませんが、デスク上にあるインスタントコーヒーの“切れ目”を息を長くして待つというのも案外楽しいものです。
今現在飲んでいる銘柄が終わったら、次はどの銘柄どのブレンドを買いに行こうか…と考えて仕事をこなしていると、日に日に量が減っていくインスタントコーヒーの瓶を眺めているのも興があって気持ちが落ち着きます。
これは、香り爆弾や小分けにする裏技とのコラボ的な楽しみ方をすることで、より一層インスタントコーヒーの価値を高めてくれます。もちろん、お気に入りの銘柄にとことん投資していく楽しみ方だってアリですけどね。
最速・最好のコーヒーは気長な楽しみ方もできる!
「いつでもどこでも好きな時に!」と銘打てそうなコーヒー界のスピードスター“インスタントコーヒー”。楽しみ方を突き詰めていくと、長期的な捉え方で楽しむのがうってつけのように思えます。
瞬間的な好みで銘柄を選ぶことはできませんが、「次はどのブレンドにしよう?」そういったシニアな先の楽しみを考えるのもまた一興です。コーヒーって、楽しみ方が広げられるのが本当に面白いですよね。