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フレンチプレスの使い方・抽出方法

フレンチプレスの使い方・抽出方法

フレンチプレスは、使い方と手順さえ守れば簡単に美味しいコーヒーが抽出できます。しかし意外と奥が深く、淹れ方によってはコーヒーをより美味しくすることもできます。

ここではフレンチプレスの基本的な扱い方だけではなく、もっと美味しくする方法をお話ししたいと思います。

フレンチプレスの淹れ方:準備するもの

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※画像の左上から時計回りに

  • フレンチプレス
  • 耐熱サーバー(フレンチプレスと同量のもの)
  • 沸騰したお湯
  • タイマー
  • コーヒー豆(もしくは粗挽きのコーヒー粉)
  • コップ

コーヒー粉の量

フレンチプレスは主に350mlのものと500mlのものがあり、それぞれでコーヒー粉の量が異なります。

  • 350ml:15~18g
  • 500ml:25g前後

およその目安としては、このくらいです。実際は好みの味やコーヒー豆の性格に合わせて、分量を調整すると楽しいですよ。

コーヒー粉に気を付けよう

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フレンチプレスに使用するコーヒー粉には、いくつかの条件があります。もちろん普通のコーヒー粉でも抽出できますが、美味しくするためには、2つの条件を満たしておく必要があるのです。

新鮮なコーヒー豆が必須!

フレンチプレスの最大の特徴は、コーヒー豆の風味が「そのまま」抽出されるという点です。そのため、新鮮なコーヒー豆では美味しくなる一方、鮮度が悪い豆を使うとそのまま劣化した風味が抽出されてしまいます。

できるだけ鮮度の良いコーヒー豆を用意する必要があるので、気を付けてください。

粗挽きのコーヒー粉を用意する

フレンチプレスは鉄のメッシュです。ペーパーフィルターと比べて目が粗く、細引きのコーヒー粉ではフィルターを通過してしまいます。そのためフレンチプレスでは、一般的に粗挽き・中粗挽きのコーヒー粉を使うのです。

スーパーマーケットで販売されているコーヒー粉の多くは、基本的に中挽き・中細挽きです。そのため、コーヒー豆を買ってきて、自宅のミルで粗く挽くのが無難でしょう。

フレンチプレスでの淹れ方

それでは、これから本題の「フレンチプレスの使い方」を見ていきましょう。

①  :粗挽きのコーヒー粉を入れる

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まずはフレンチプレスにコーヒー粉を入れて平らにならします

②  :タイマーを4分前後にセットする

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お湯を注ぐ前に、タイマーをセットしておきます。

時間は4分00秒(±30秒)」がベストです。5分以上だと過剰抽出、3分未満では未抽出で美味しくなくなってしまいます。とりあえず迷った時は「4分00秒」です。これがスタンダードです。

実はこの時間を図ることは、フレンチプレスで最も大切なことなのです。というのも、技術頼りではないフレンチプレスは、抽出時間に味が大きく左右されるからです。キッチンタイマー、あるいはスマートフォンのタイマーを必ず用いてください。

③  :1/2~1/3の沸騰したお湯を注ぐ&タイマースタート

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ここの手順は時間勝負です。

  • 沸騰の落ち着いたお湯・フレンチプレス・タイマーを用意します。
  • 片手にお湯、もう一方にタイマーを持ちます。
  • お湯を容量の1/2~1/3まで注ぎます。
  • それと同時に、タイマーをスタートさせます。

この手順をなるべく速やかに行って下さい。タイマーを押す時間が遅れると、それだけ抽出時間はズレてしまいます。

ここでのポイントは「お湯を直接コーヒー粉に注がない」ことです。プレスの側面にお湯をぶつけて、間接的にコーヒー粉に注ぎます。こうすることでコーヒー粉の飛び散りを防ぐと同時に、水流が起きてコーヒー粉とお湯が、きれいに馴染んでくれるのです。

④  :膨らみが落ち着くまで待つ(残り時間4:00→3:30)

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新鮮なコーヒー豆を使うと、画像のようにコーヒー粉が膨らみます。この膨らみが落ち着くまで30秒ほど待ちます。あまり膨らまない時は30秒を目安に待ってみてください。

⑤  :お湯を上まで注いで、フタをする。(残り時間3:30~)

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膨らみが落ち着いてきたら上までお湯を注いでいきます。目安はフレンチプレスの上の縁から1.5~2cm下くらいまでです。

この時の注ぎ方ですが、ドリップのように円を描きながら注ぐと良いでしょう。そうするとコーヒー粉がお湯とともに一旦沈むので、ムラなく抽出することができるのです。

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そして、注いだらプランジャー(フィルター)をします。

プランジャーは、最大限に上げた状態で取り付けます。また、この時にフタの注ぎ口をずらしておくとオススメです。こうすることで蒸気やアロマを逃がさず、温度低下や香りが逃げるのを防ぐことができるのです。

⑥  :タイマーが鳴るまで待つ(残り時間~0:00)

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待っている間は、特にすることはありません。しかし、しておくと良いことはあります。例えば残ったお湯でサーバーやコーヒーカップを温めておくと、コーヒーが冷めにくくなります。

また注ぎ口にコーヒー粉が付着している場合、そのコーヒー粉をティッシュ等で拭き取っておいてください。そうすることで、コーヒーを注ぐときにコーヒー粉の混入を防ぐことが出来ます。

⑦  :プランジャーを丁寧に下す(残り時間0:00)

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タイマーが鳴ったら抽出完了です。上まで上がっているプランジャーを丁寧に下ろしましょう

この時に重要なのが、下ろす速度です。速すぎるとコーヒーに粉が混ざってしまいます。一方で遅すぎると、その時間だけ抽出時間がずれてしまいます。目安としては、およそ3~5秒程度かけて下ろすとちょうど良いでしょう。

また下ろすときは上から垂直に力を加えてください。さもないとプランジャーが斜めにズレて、そこから粉が漏れてしまうことがあります。

⑧  :コーヒーを注ぐ

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プランジャーを下ろしたら、コーヒーを用意したサーバーやカップに注ぎます。

しかしここで注意したいことが注ぐ量です。

例えば2杯分抽出して1杯分だけ注ぐと、残りのコーヒーが時間とともに過剰抽出されます。そのため、杯数分のコーヒーを注ぐ必要があります。しかしコーヒーを全て注ぎ切るのもまた、良くありません。

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底の方のコーヒーは微粉を多く含んでいます。そのため、この部分が混ざってしまうと、ザラつきのあるコーヒーに仕上がってしまうのです。ですので下ろしたプランジャーひたひた程度のコーヒーを残しておくと、コーヒー粉の混入を防げるので、飲みやすくなります。

抽出のポイントを再確認

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さて一連の流れを見たところで、風味を左右するポイントを確認しておきましょう。

  • 新鮮な粗挽きのコーヒー粉を使う
  • 時間は4分00秒(±30秒)
  • 1投目は1/2~1/3の量を間接的に注ぐ
  • 1投目と同時にタイマーをスタート
  • 2投目はムラなく注いで、フタをかぶせる
  • フィルターは丁寧に下ろす
  • コーヒーは少し残して、全て注ぐ

ルールさえ守れば美味しく飲める

以上に挙げたポイントなど、ルールさえ守れば美味しいコーヒーが入れられるのは、フレンチプレスの魅力です。技術を必要としないので、初心者の方でも扱いやすいのです。

特にスペシャルティコーヒーを味わいたい方には、必須のアイテムでもあります。ぜひ美味しいコーヒーをフレンチプレスで飲んでみてください。

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。