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コーヒー用語集【さ行(せ〜そ)】⑥

コーヒー用語集【さ行(せ〜そ)】⑥

コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「さ行」のコーヒー用語を見ていきましょう。

セイロン(セイロンコーヒー)

セイロンとは、現在の“スリランカ”のことです。スリランカで作られた紅茶をセイロン紅茶と言うように、コーヒーもセイロンコーヒーと呼ばれることがあります。

お茶のイメージが強いスリランカは、元々はコーヒー生産が盛んな国でした。しかし、19世紀中頃に発生した“さび病”の大流行により、コーヒー産業は一気に廃れてしまい、現在では紅茶栽培がメインで行われています。

精製コーヒーチェリー_外皮_コーヒー豆

精製とは、収穫したコーヒーチェリーから果肉や皮を取り除き種子の状態(生豆)にする課程のことです。水洗式、非水洗式など精製方法にも幾つかの種類があり、コーヒーの風味に影響をあたえます。

全日本コーヒー協会

日本のコーヒーに関する、製造から流通、輸入業者までの情報を統括する団体。1953年に任意団体として設立され、1980年には社団法人化されました。日本国内のコーヒーの発展を目的としています。「全日本コーヒー商工組合連合会」「日本インスタントコーヒー協会」「日本家庭用レギュラーコーヒー工業会」「日本グリーンコーヒー協会」「日本珈琲輸入協会」の5団体から構成されています。

セカンドクラック

3つの焙煎方法「熱風式・半熱風式・直火式」について

セカンドクラックは、コーヒー豆の焙煎中に鳴る膨張音(ハゼ音)の1つです。焙煎中にはファーストクラック、セカンドクラックと2度のハゼ音が聞かれますが、セカンドクラックはコーヒー豆内部の空洞化部分が破裂する音です。コーヒー豆の温度が230度前後になると、セカンドクラックが聞こえるそうです。

セミウォッシュド

コーヒー豆精製方法の一種。コーヒーチェリーをそのまま乾燥させ脱穀・生前を取り出す非水洗式と、乾燥前に水で“ぬるみ”を洗い流す水洗式の中間を取ったような精製方法で、パルプドナチュラル方式とも言います。また、このパルプドナチュラルで精製されたコーヒー豆を「ハニーコーヒー」と呼ぶこともあるそうです。

センターカット

コーヒー豆の中心部を走っているくぼみのことを「センターカット」と言います。精製方法によって、センターカットの色合いが変わってくるのだそうです。(水洗式は黄色っぽく、非水洗式は茶色っぽくなる)

剪定

コーヒー豆_コーヒーチェリー_コーヒー農園

コーヒーノキの不要な枝などをカットし、コーヒーの収穫量を高めることを「剪定」と言います。老化した木を切断することによって、その部分から新芽を出現させ新しい幹を育てていきます。

霜害

霜が降りることでコーヒーノキに与える被害のことを「霜害」と言います。コーヒーノキは熱帯性の植物のため、霜が降りてしまうと枯死してしまうことも多いのだそうです。

一度枯死してしまったコーヒーノキが元の状態に戻るには、3年近くもかかると言われており、その被害は深刻。霜害はコーヒー生産量3割を占めるブラジルでよく起こることがおおいため、コーヒーの市場価格に大きな影響を与えます。

ソース

生産国や地域などの出処を「ソース(Source)」といいます。ソースが明確なコーヒー豆は、消費者が安心して飲めるため高価格で取り引きされます。ブレンドされているコーヒーは生産場所がいくつかに分かれているため、ソースが明確ではありません。ソースと言う言葉を使う際には、単一のコーヒー豆を表すときが多いです。

セントロ

コーヒー農園_セントロ

「セントロ」という言葉自体は“中央”を指す言葉です。コーヒー生産地の標高を示す場合に使われ、低地と高地のほぼ中間地点のことを表します。およそ900m〜1200mまでの範囲をセントロと言うそうです。

ソーピー

良くないコーヒー豆の味(オフテイスト)を表現する時に使う際の言葉。石鹸のような味がする場合に使う表現です。実際に石鹸が入っているわけではなく、化学物質などの影響で「ソーピーな〜」という味に感じるのだとか。

ソフト

コーヒーのテイストを表現する際の言葉。口当たりが軽く物足りないときや、酸味が少ないコーヒーに対して「ソフトな」という表現を使うそうです。

ソリュブルコーヒー

「ソリュブルコーヒー」とは、いわゆるインスタントコーヒーのこと。1901年の全米博覧会で、日本人の科学者である加藤博士によって「ソリュブルコーヒー」という名前で発表されたのが始まりだと言われています。

シベリア探検の際などに用いられましたが、爆発的にヒットしたのは二度に渡る世界大戦の時期。アメリカ軍の兵士たちが愛飲したことによって、ソリュブルコーヒーは全世界へと広まっていったのです。

現在でもソリュブルコーヒーを見かけることがありますが、厳密な違いとして、抽出液を乾燥させたものもインスタントコーヒーと呼ぶのに対し、ソリュブルコーヒーには”微粉砕したコーヒー豆”が含まれているため、より香りを感じることができます。

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