コーヒーの専門用語について紹介する当コラム。前回から引き続き「あ行」のコーヒー用語に関してみていきましょう。今回は少し専門的な用語が多いです。
アルケール
「アルケイレ」と言われることもあるこの言葉は、ブラジルやボルトガルで使われていた“単位”の一つ。重量や面積(容積)を表す際に使っているそうです。面積の場合は1アルケールあたりの土地は約6エーカー、重さを表す時は1アルケールあたり約50kgのコーヒーチェリーのことを指します。
アロマ
アロマは日本でも和製英語で使われることがありますよね。コーヒーの世界では、コーヒーから立ち上がる香りを指す言葉です。コーヒー抽出後のコーヒー液の香りを、アロマと言います。品質を測る上で最も大切な要素でもあります。
アロマパック
特殊な包装のことを指す単語。焙煎後のコーヒー豆から発生する炭酸ガスを袋の外に排出しつつも、外気の酸素を中に入れないように特殊なバルブがついた包装のことを「アロマパック」といいます。
アロバ(アローバ)
スペインやポルトガル、またラテンアメリカの国で使われている重さを示す単位の一つ。「1/4」という意味を持っているそうで、記号として「@」が使われています。1@は約25ポンドの重さを表します。
アンウォッシュド
水があまり無い国々(ブラジル、エチオピア、イエメンなど)で用いられるコーヒー豆精製方法の1つ。収穫したコーヒーの実を日光で十分に乾燥させてから、脱穀機を使うことで果肉や皮を取り除く方法です。
その他にも、ウォッシュド・セミウォッシュドといったコーヒー豆精製方法があります。
アンダーデベロップ
コーヒー豆を低温でゆっくりと長時間焙煎することを「アンダーデベロップ」と言います。ニュアンスとしては、焙煎することによって生まれる成分が完全じゃない時のことを指す場合に使われるそうです。
アペレイシャン
ハワイのコナ・コーヒー、エチオピアのモカ・イルガチェフ、モカ・マタリなどのコーヒー銘柄のことをアペレイシャン(Appellation)と呼ぶことがあります。
イーエックスドック
コーヒー豆の貿易にかかわる専門用語。コーヒー豆の売り手と買い手、どの段階で所有権が移るかということを決めた貿易のことを指します。イーエックスドック(EX DOCK)は、港でコーヒー豆の荷降ろしがされるまでは売り手、荷降ろしがされた後は買い手が所有権を所持するという条件を指す貿易用語です。
イーエックスウェアーハウス
貿易に関わる専門用語。輸出側(売り手)の倉庫でコーヒー豆を引き渡す条件の貿易のことを、イーエックスウェアーハウス(EX Warehouse)と言います。
前項のイーエックスドックと共通する”EX”は、ラテン語で「〜で(from)」を表す言葉です。ウェアーハウスが「倉庫」という意味なので日本語にすると「倉庫で」となります。
イグゾーストテンパレーチャー
コーヒー豆を焙煎するロースター(焙煎機)の排気温度(出口温度)をイグゾーストテンパレーチャー(Exhaust Temprature)と言います。
焙煎を行なう上で、各種温度は非常に重要です。コーヒー豆の温度、環境温度、環境温度の上限、排気温度と4つの基準で焙煎具合を図っているそうです。