コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。ここでは、引き続き「か行」のコーヒー用語を見ていきましょう。
コーヒープレス
コーヒー粉を直接湯に浸し金属フィルターで抽出する方法です。豆の特性をそのまま味わえるということで人気を集めています。注射器の形状をしているコンパクトなコーヒープレス器もあります。4分程度で簡単にコーヒーを楽しむことができるため、コーヒー好きの方がご家庭にも導入している方も少なくはありません。
似たような器具に「エアロプレス」といって空気圧を利用して抽出するものがありますが、近年流行しているサードウェーブコーヒーを提供するカフェでも多く採用されています。
コーヒーチェリー
コーヒーノキに実る果実を「コーヒーチェリー」と言います。よく熟したコーヒーチェリーは真っ赤な果実になり、“サクランボ”に似ている事からこの名前がついたそうです。コーヒーチェリーは収穫された後に乾燥、精製の過程で実を取り除かれ、種子だけの状態になったものをコーヒー生豆、焙煎したものをコーヒー豆と呼びます。
コーヒーベルト
赤道をはさんだ北緯25度〜南緯25度の地域は、コーヒーが栽培できる気候・土壌が揃った地域として「コーヒーベルト」と呼ばれています。アジア、アフリカ、南アメリカ、中央アメリカのコーヒー原産国は全てこのコーヒーベルトに含まれています。
コーヒーマイスター
日本スペシャリティコーヒー協会が主催する「コーヒーマイスター講座」を受けた後、試験に合格することで得られる資格。コーヒーの深い知識を要しており、お客様に対して的確なコーヒーのアドバイスをできる専門家として、コーヒーサービス業に従事する方々向けに設定されています。
コーヒー炭そ病
コーヒー炭そ病(Coffee Berry Desease)コーヒー栽培中に果実(コーヒーチェリー)がかかる可能性のある病気の一種で、身の表面に暗褐色の斑点が現れるのが特徴です。
コレクトトリクム属という伝染力の強い菌が原因となっており、果実だけでなくコーヒーノキの根っこにまで被害が及ぶそうです。
コーヒーシュガー
カラメル色素を加えて作った茶色い砂糖。コーヒーを飲むために作られた砂糖で、豊かな風味を加えてくれます。一般的な砂糖とは異なり、ゆっくりと溶け出すので飲み進めていくうちに味わいがどんどん変化していきます。
コーヒートライアー
コーヒー豆の入った麻袋から、サンプル用の豆を取り出すために使う道具。特殊な尖った形をしており、麻袋の封を空けずに取り出すことができる。
また、焙煎中のコーヒー豆を取り出して焙煎具合を確かめるために使われるスプーンのことも、コーヒートライアーと言われることがあります。
コーヒーの日
1983年、全日本コーヒー協会が定めた記念日(10月1日)。コーヒーの美味しさや魅力を消費者に伝えるために設定されました。国際的には9月28日がコーヒーの日でしたが、2015年に国際コーヒー機関(ICO)が10月1日と正式に決めました。
コーヒーベリーボーラー
コーヒーの果実を食べる害虫の一種。成熟し始めたコーヒーチェリーに侵入し卵を産みます。コーヒーチェリーの中で孵化した幼虫たちはコーヒーの種子を食べて成長するため、中身が空洞になってしまい商品になりません。コーヒー生産者にとって最も厄介な害虫だといえるでしょう。