コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。前回までは「あ行」のコーヒー用語を見てきました。ここからは「か行」のコーヒー用語をご紹介します。
貝殻豆
欠陥豆の一種。貝殻のような空洞が空いたコーヒー豆のことを意味します。欠陥豆にはその他にも、発酵豆やカビ豆など様々な種類があり、サンプルを取る際に混入率が高くなるとその豆のグレードが低く評価されてしまうそうです。
外皮
コーヒーの果実(コーヒーチェリー)の外側を覆う皮のことを「外皮」と言います。果実がなった当初は緑色をしていますが、熟していくほど赤色に変化していきます。種類によっては黄色く熟していくものもあるそうです。
カウンターコーヒー
カウンターコーヒーとは、コンビニのカウンターにマシンを置き、淹れたてのコーヒーが飲めるサービスの総称です。コンビニコーヒーという名前のほうが一般的かもしれませんね。
セブンイレブンを始めとした、各コンビニエンスストアが力を入れてきたことによって、コーヒーを口にする機会がかなり増えたと言われています。
ガス置換包装
包装技術の一種。包装した中の酸素を活性しないガス(主に窒素)に置き換え、酸化を防ぐ方法。焙煎豆の賞味期限をのばすために行われるそうです。
カップ・オブ・エクセレンス
カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence)は、その年に収穫されたコーヒー豆の中から、最高品質の豆に与えられる賞のことを指します。各国でコンペが行われ、審査はその国から選ばれた審査委員と国際的な陪審員が担当します。
この賞を受賞したコーヒー豆は、輸入会社やロースターの公開インターネットオークションを通じて販売され、最高金額を提示した場合、コンペに出たコーヒー豆全てを買い取ることになっているそうです。
COE(Cup of Excellence)入賞のコーヒー豆(一例)
カッピング
カッピングテストとも呼ばれており、コーヒー豆の香りや風味を評価するためのテストのようなものです。コーヒーを口に含み、味覚・嗅覚・触覚の全てを使って味を判断するそうです。機械にはできない、人間の感性が活かされる重要な判断基準となっています。
カッピングスプーン
カッピングの際に使われる、丸くて小さいスプーンのことをカッピングスプーンと言います。香りや味がスプーンの素材によって左右しないように、銀・ステンレス鋼で作られているそうです。
コーヒー鑑定士の試験に合格すると、認定書とともに栄誉あるカッピングスプーンが貰えるのだとか。
カップテイスター
カップテストを行なうための訓練をうけた専門の鑑定士を「カップテイスター」(コーヒー鑑定士)といいます。ブラジルでは、カップテイスターのことをクラシフィカドールと言うそうです。
カップテイスターは、私生活から正確な味覚を保持するため「辛いものを控える」など、徹底した自己管理を行っています。泣くことで、鼻の粘膜を傷つけるため、涙を流すことさえも我慢しているのだとか。