普段何気なく購入しているコーヒーには「等級」があることをご存知でしょうか。今回はコーヒー豆の等級について簡単にお話ししていきます。
コーヒー豆の等級について
コーヒー豆の等級とは、コーヒー豆の品質・大きさ・欠点の数・標高などによって決められる「格付け」のことです。コーヒー豆の等級は世界共通ではなく、生産国ごとに設けられた基準をもとにつけられています。
「欠点豆の数」と「大きさ」による格付けをしている国
欠点の数とコーヒー豆の大きさで各付けをしている国は、ブラジル、コロンビア、タンザニア、アメリカなどです。生豆に含まれる欠点豆の数と、豆の大きさの組み合わせで等級が決まります。「豆が大きくて欠点数の少ないもの」に高い等級がつけられます。
「欠点豆の数」による格付けをしている国
欠点豆の数による格付けをしている国は、インドネシア、エチオピアです。コーヒー豆の大きさに関係なく、混入している欠点豆の割合が少ないものに高い等級がつけられます。
「標高」による格付けをしている国
コーヒー豆の生産地域の標高で各付けをしている国は、グアテマラ、メキシコ、エルサルバドル、ホンジュラスなど。標高が高いほど高品質のコーヒー豆がなるといわれており、高い等級がつけられます。
等級はひとつの価値基準
コーヒー豆の等級は各国の独自基準によるものなので、等級が高いものが美味しいコーヒーとは一概にはいえませんが、「欠点豆が少ない=品質の高いコーヒー」になるので、高値で取引されるのが一般的です。
等級は用途によって選ばれることが多く、豆のまま販売するために見栄えの良いコーヒーを揃えたい場合は、高い等級の粒のそろったコーヒー豆が求められます。ブレンドの一部として使いたい場合は、見栄えは気にしていないので低めの等級のものが求められます。
等級はコーヒー生豆を購入する際の、ひとつの価値基準として参考にされるものとなります。
等級の違いを試してみよう
等級の違いを試すのなら、コーヒー豆の小売店でストレートコーヒーを購入するのがおすすめです。ブラジルサントスのno.2と4/5や、コロンビアスプレモとエキセルソが割と手に入りやすい価格で購入することができますよ。
等級より「銘柄」で価値が決まるコーヒーも
等級よりコーヒー豆の銘柄が勝るコーヒーと言えば、ジャマイカブルーマウンテンです。ブルーマウンテンとは、限定された地域で生産されたものだけが名乗ることができるブランド力の強いコーヒー豆。
ブルーマウンテンにも欠点豆とスクリーンサイズによる等級付けがされているのですが、とても希少で高級なコーヒー豆なだけに、等級が気にならないほどのプレミアム感があります。ブルーマウンテン地区意外で生産されたコーヒー豆は、ハイマウンテンとして取引されています。ブルーマウンテンとハイマウンテンを飲み比べてみるのもおもしろいですよ。
コーヒー豆の等級についてまとめ
コーヒー豆の等級とは、生産国ごとに設けられた基準をもとに、コーヒー豆を格付けしているものです。コーヒー豆の等級が高いものは、高品質であり高価格で取引されますが、欠点豆を数える国とそうでない国があるため、コーヒーの美味しさについては、絶対的な基準というわけではありません。
銘柄ごとの味わいについては、生産国それぞれの独自基準を参考に、実際にテイスティングをして判断するのがおすすめです。