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高品質の代名詞「アペラシオン・セラード」

高品質の代名詞「アペラシオン・セラード」

ブラジルのセラード地区で栽培される「アペラシオン・セラード(セラードコーヒー)」と呼ばれるコーヒーをご存知でしょうか。ブラジルのセラード地区は長年未開の地としても有名で、作物が一切育たないといわれていた土地です。

今回は、そんなセラード地区で栽培されているアペラシオン・セラードについてご紹介します。

アペラシオン・セラードとは

アペラシオン・セラードとは、ブラジルセラード地区で栽培収穫された上質なアラビカコーヒーのことです。‘アペラシオン’という言葉は、フランスワインの原産地を示す呼称のことで、定められた方法で正しく栽培されなければその産地名を名乗ることができません。

アペラシオン・セラードとは、フランスワインのように定められた生産規定にのっとって生産された‘上質なコーヒー’にのみ与えられる称号なのです。

アペラシオン・セラードの条件

アペラシオン・セラードの称号を得るためには、カセール(CACCER)という生産者協会の定める「生産規定」を満たさなければなりません。

それは、アペラシオン・セラードの認定エリアであること、定められた標高で栽培すること、認められた品種であること、土壌、農業技術、保証プログラムの参加義務など、多岐にわたります。ですが、これら全てをクリアしなければ認証農園となることができないのです。

カセールについて

カセール(CACCER)は、ブラジルセラード地域のコーヒー生産者協会です。セラード地区のコーヒー生産者の組織化や、コーヒーのマーケティング、セラードコーヒーの原産地品質保証書の発行などを行っています。

アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)と協定を結び、SCAAの評価方式でセラードコーヒーの鑑定が行われています。

セラードコーヒーの特徴

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セラード地区は、ブラジル高原の中央部に位置するサバンナ地域で、平均標高は1,000m。昼夜の寒暖差があり、日照時間が長く、霜害がほとんどない、コーヒーにとって恵まれた気候です。

セラード地区で栽培、収穫されたコーヒーは、ブラジル特有のチョコレートフレーバーが感じられ、雑味のないクリアな味わいが特徴です。

精製方法

セラードコーヒーの精製方法は‘アンウォッシュド’が主流ですが、パティオでの乾燥の他、網を張ったドライテーブルにコーヒーチェリーを広げて、自然の風で乾燥させる‘ウィンドドライ’乾燥法も採用されています。

セラード地区は日照時間が長く、コーヒー収穫時期は雨が少ないため、乾燥不良によるリオ臭や、発酵臭が少ない高品質なコーヒーになるといわれています。

セラード地区の歴史

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セラード地区は、1年の半分は雨が全く降らない乾期があり、農業に適さない土地とされてきましたが、1976年、日本が事業計画・資金・技術面で協力することになり、「日伯セラード農業開発協力事業」が国家プロジェクトとしてスタートしました。

セラード地区の農地を造成し、灌漑設備を導入、土壌の改良や熱帯気候に合う作物の品種育成など、多様な栽培技術の改良に勤しんだ結果、セラード地区はブラジル最大の農業地帯となりました。大豆、トウモロコシ、野菜、果物、畜産物、綿花、コーヒーなど様々な作物が育っています。

高品質の代名詞「アペラシオン・セラード」まとめ

「アペラシオン・セラード」とは、セラードコーヒー生産者協会の定める生産規定、SCAAの評価方式で‘高品質なセラードコーヒー’と認められたものだけに与えられる称号です。

セラード地区は日照時間が長く、収穫時期は雨が少ないためコーヒーの欠点豆が発生しにくく高品質なコーヒーが作られます。ブラジル特有のチョコレートフレーバーと、クリアな味わいが特徴のアペラシオン・セラードは、未開の地だったセラード地区で育まれる奇跡のコーヒーといえるでしょう。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。